モーリシャス沖で座礁した貨物船「わかしお」から流出した燃料の除去作業に当たるボランティア(2020年8月12日撮影)。(c)Beekash Roopun / L'Express Maurice / AFP

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【AFP=時事】インド洋の島国、モーリシャス沖で商船三井(Mitsui OSK Lines)が運航する貨物船「わかしお(MV Wakashio)」が座礁し燃料が流出した事故で、14日、船内に残っていた燃料が新たに漏れ出した。生態系にさらなる悪影響が及ぶ恐れがある。

 わかしおは先月25日、サンゴ礁に乗り上げ、その1週間後から1000トン以上の燃料が流出。マングローブ林や絶滅危惧種が生息する海洋保護区を危機にさらしている。

 現場からはこれまでに700トンの油と260トンの汚泥やがれきが除去された。12日、船内の燃料タンクからは燃料がすべて取り除かれ、さらなる大規模流出は免れた。しかし同国の危機対応委員会によると、14日になり船倉に残っていた約100トンの燃料が漏出し始めた。

 同委員会は「専門家によると、この種の漏出は予期されていたもので、船体が折れ曲がったことが原因」と説明。流出を止める防材と装置が追加配備された他、近く燃料除去用の船も投入されると述べた。漁師の男性は同日、船の周りの「水がまた黒く染まった」と語った。

 事故をめぐっては、船が座礁してから1週間にわたりほとんど対策を講じなかったとして、同国政府が批判の的になっている。一方、わかしおを所有する長鋪汽船(Nagashiki Shipping)の専門家チームが現地に到着したのは、事故から3週間後だった。

【翻訳編集】AFPBB News

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