モルディブ首都マレに架かる、中国から多額の資金提供を受け建設されたシナマレ橋(2018年9月18日撮影、資料写真)。(c)AFP

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【AFP=時事】インド政府は13日、島国モルディブに橋や道路の建設費として5億ドル(約530億円)の資金を提供すると発表した。インド洋(Indian Ocean)で影響力を増す中国に対抗する狙いがある。

 1192の島々からなるモルディブは、アブドラ・ヤミーン(Abdulla Yameen)前大統領が在任中、中国から数十億ドル(約数千億円)を借り入れ、インフラ整備プロジェクトに中国企業を採用していた。

 これを受けインドや欧米諸国の間では、中国は影響力を拡大しつつ、アジア内外の国々に持続不可能な債務を負わせているのではないかという懸念が生じている。

 インドは、モルディブでの政権交代以来、東西を結ぶ主要航路に位置する同国に対する影響力を回復することを望んでいる。

 モルディブのアブドラ・シャヒド(Abdulla Shahid)外相は、今回の資金提供は、首都マレと隣接する三つの島を結ぶ橋や舗装道路を建設するための財政支援パッケージの一環だと話した。

 またシャヒド氏によると、13日の会談でインドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル(Subrahmanyam Jaishankar)外相は、緊急に必要な資金と新型コロナウイルス感染拡大防止のための資金として2億5000万ドル(約270億円)を提供すると表明した。

【翻訳編集】AFPBB News

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