ウェブブラウザ「Firefox」やメールソフト「Thunderbird」の開発元として知られている非営利法人の「Mozilla」が、新型コロナウイルスの影響を受けて2020年6月に1度目のレイオフ、8月にはさらに大規模な2度目のレイオフを実施しました。これにより多くの元Mozilla従業員が発生することになったわけですが、そんな元Mozilla従業員を救済するためのウェブサイト「Mozilla Lifeboat」が誕生しています。

Mozilla Lifeboat

https://mozillalifeboat.com/

Mozilla Lifeboatは新型コロナウイルスの影響で解雇されることとなった300人超の元Mozilla従業員が再就職先を見つけられるようにという意図で開設されたウェブサイトです。記事作成時点で新しい従業員を募集中のテクノロジー関連企業の求人情報が並んでおり、「View Open Jobs」をクリックすれば各企業の求人募集ページへ飛ぶことが可能。



各求人情報にはタグがつけられており、例えば「Alumni-founded(同窓会設立)」は、元Mozilla従業員が求人情報を追加したものであることを表しており、「Remote friendly(リモートワークに寛容)」は文字通りリモートワークに寛容な企業か否かを示しています。



大手テクノロジー企業とは対照的にいち早く新型コロナウイルス対策のリモートワークを打ち切り従業員の出社を決めたAppleの求人情報には、「Remote friendly」のタグがついていません。



また、Twitter上でハッシュタグ「#mozillalifeboat」を検索すると、元Mozilla従業員たちによる就活ツイートがチェックできます。

例えばMozillaの元従業員であるDavid Walshさんは、「悲しいことに8年半続いたMozillaでの夢のような日々は終わりを迎えました。しかし、次の夢に興奮しています!情熱的なウェブを愛するエンジニアを探している方は、DMかメールをお送りください」とツイートしています。



なお、Mozilla Lifeboat上に新しい求人情報を追加したい場合は、「Add your company」から可能です。



Mozilla Lifeboatを作成したのはMozillaを退職してから8年以上が経過しているというGregory Kobergerさん。同氏は「Mozillaは私がキャリアをスタートした場所であり、常に私にとって大きな意味のある場所です。Mozillaには素晴らしい従業員と巨大な同窓会ネットワークが存在します。あなたが新規の雇用を行っているなら、私はMozillaの元従業員を雇うことをオススメせざるを得ません!」と記しています。