一見ふざけたタイトルなのでスルーしてしまいがちだが、それはあまりにももったいない。こんな面白いドラマを見ないでどうするか、だ。

かっぴーによる漫画が原作。「おしゃ家ソムリエ」を名乗るおしゃ子が、おしゃれな家=おしゃ家に住む理想の男性を探し求めて奔走するコメディドラマ。イエーガー・おしゃ子を演じる矢作穂香が見事なコメディエンヌぶりを発揮。男性の家にお持ち帰りされるものの、メッキが剥がれた時に見せる怒りに任せる容赦ない毒舌ぶりがもう絶品。とくに、整った美人系の矢作の顔面芸は、あの「半沢直樹」香川照之にも匹敵するほど。これはぜひ見て欲しい。

矢作穂香、見事なコメディエンヌぶり発揮

読みもしないのに「洋書」や「空の写真集」を本棚に並べていたり、家具や生活アイテムをすべて「無印良品」で揃えたり、似非おしゃ部屋をぶった切るおしゃ子、かなりトリッキーだけど、結構真っ当なことを言っていて、感心することしきり。「無印」で固めた一見センスの良さげなグラフィックデザイナー多摩美大(たま・よしひろ)の部屋が、実は「無印良品」で揃えただけだったと見抜いたおしゃ子の豹変ぶりと罵倒の数々は「無印良品」に抗議されるのではないかと心配になるレベル。とはいえ、「無印良品」信奉者は多く、そんな「とりあえず無印にしておけば安心」という人には耳が痛いだろう。

多摩美大を演じたのは岡山天音だったが、おしゃ子に罵倒されている時の、無気力な表情がなんとも可笑しい。毎回変わるデート相手も個性的で、第4話で俺王国(おれ・らんど)を演じたのは袴田吉彦だった。

登場人物、金荷くすき(きんに・くすき)可笑しすぎる

もうお気づきかと思うが、登場人物の名前がユニークで、富田望生演じるおしゃ子の友人で理想の体を持つ男としか付き合えない筋肉ソムリエの金荷くすき(きんに・くすき)や、MEGUMI演じるおしゃ子とくすきが入りびたるカフェ「カフェ・ド・イキツケ」の店長館壱めう江(たちいち・めうえ)など。6話のお相手は医者でその名も舞楽ジャック(ぶらく・じゃっく)。

心にずしんと響いたり、人生観がガラッと変わるようなドラマではないが、面白さは保証。「おしゃ子」でコロナ鬱を吹っ飛ばせ!(水曜深夜1時28分〜)

くろうさぎ