「台湾製」に偽装した中国製マスク=関務署提供

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(台北中央社)財政部関務署(財務省関税局に相当)は11日、台北関で10日、台湾製に偽装した中国製マスク計7350枚を押収したと発表した。1日当たりの押収量としては過去最多。同署によれば、税関では今月に入り、海外から発送されたスピード郵便や小包の検査を強化している。

同署によると、摘発件数は13件。いずれも生産地が中国であるにもかかわらず、マスクやパッケージに「Made in Taiwan」(台湾製)と印字されていた。そのうち10件は申告書に「マスク」ではなく「商品」と記載されていた。荷物の送付先は全て個人となっており、同署はナイトマーケットや露店業者が台湾で販売するために輸入したものだとの見方を示している。

押収品は調査や処理のために全て経済部(経済省)国際貿易局に送られた。違反が認められれば、最高で300万台湾元(約1090万円)の過料が科される。

(呉佳蓉/編集:名切千絵)