大阪市住吉区の住宅街で、10年前からハトに大量のエサを与えている迷惑なグループに対し、とうとう"捜査のメス"が入った。「モーニングショー」がきのう11日(2020年8月)、逮捕の瞬間をとらえた。

逮捕されたのは、近くに住む78歳の男と55歳の女。きのう11日午前6時半ごろ、マンションのごみ置き場の水道から清掃用の水約1リットルを盗んだ窃盗容疑で、現行犯逮捕された。ハトのエサやりとは異なる容疑に、逮捕される時、女は「なんでこんな水のことで、こんなことされなあかんの」と抗議していた。男は「猫のエサやりの掃除をするため(水を)勝手に使っていた」と容疑を認め、女は否認しているという。

条例改正も効果なく、松井市長「毅然と対応」

逮捕の約3時間前、「モーニングショー」のカメラは、この2人がエサをばらまく様子を撮影していた。午前3時すぎ、自転車でやってきた2人は、緑のフェンスで囲まれた空き地に向かって、約15分間、食パンや米を黙々と投げ入れ、別々の場所へと立ち去った。夜が明けると、数えきれないほどのハトが空き地に降り立ち、エサに群がった。飛び立ったあとにはフンや食べ残し、羽根が大量に落ちていた。

別の日にエサをやっていた50〜60代とみられる女性にも「モーニングショー」のディレクターが直撃した。「エサをまいた後、片づけましたか」と聞くと、「食べ終わるのを待つだけ。まいているのは別の人やけど、私らは関係ない」と否定。「きのう、(エサを)あげていましたよね」とディレクターが映像を見せると、「カラスにチーズをあげてただけ。ハトにはやってない」。女性によると、エサやりは5、6人でやっているという。

この地域では10年ほど前から、無責任なエサやりによって多数のハトなどが連日集まるため、住民はフンの臭いや鳴き声などに悩まされ続けてきた。エサやりグループに注意したこともあるが、「口がひどい。怖がってみんな近寄らない」という。

住民からの訴えに基づき、大阪市では昨年12月(2019年)、エサをやった後にフンやエサの片づけを義務付けるために条例を改正したが、エサを与えること自体は規制していないため、目立った効果はなかったようだ。松井一郎・大阪市長はきのう11日「法律違反という形の中で毅然と対応していきたい」と話した。

玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「歪んだ動物愛護です。ハトも野生生物で、エサをやらなくてもバランスはとれている。エサをやることがハトのためになっていないということを考えてほしいですね」

司会の羽鳥慎一「間違った正義感、愛情ということです」