梅雨明け後、全国的に猛暑の日が続いています。暑さも対策が必要ですが、汗やニオイにも悩まされる人は多いのではないでしょうか?

リンナイ株式会社が全国20〜60代の男女計1000名を対象に実施した「汗・ニオイに関する意識調査」によると、汗について「とても悩んでいる」「やや悩んでいる」と回答した人は全体の60.3%。ニオイについて同様に悩んでいる人は57.3%だそうです。どちらも全体の約6割は悩んでいることが分かりました。

洗濯ができない衣類でも、汗対策はできる!

汗やニオイを少しでも軽減させるため、悩んでいる人は何かしらの対策を取っていると思います。しかしその良かれと思ってやっていることが、実は逆効果だったら……?

そこで同調査では、美容皮膚科医の慶田朋子先生(銀座 ケイスキンクリニック 院長)監修による「汗・ニオイ対策チェックテスト」を作成。10問のテストのうち、正しい知識はどれでしょうか?皆さんはわかりますか?

●汗・ニオイ対策チェックテスト(美容皮膚科医 慶田朋子先生監修)

1. 制汗剤は汗をかいたときにすぐ使用したほうが良い

2. 夏はシャワーで済ませた方が汗が臭いにくい

3. 汗はかいたあとはすぐに乾いたタオルで拭いた方が良い

4. 入浴後は冷水で体を流したほうが良い

5. 汗をかいた衣類は水霧吹きをして干すだけでニオイが抑えられる

6. 寝るときの汗対策として固い敷き布団で寝る

7. 汗のニオイは肉類やアルコールが影響しているため、ビタミンは関係がない

8. 足が臭いにくいのはナイロンの靴下である

9. 顔の汗をよくこすって拭きとると刺激で汗が出やすくなる

10. 汗の臭さは疲労とは関係ないため、疲労回復はニオイ対策にはならない

正しい知識は10個中2個。1つめの正解は5番目の「汗をかいた衣類は水霧吹きをして干すだけでニオイが抑えられる」で、慶田先生によりますと、洗濯が難しい衣類でも水霧吹きをして干して風通しをするだけで、水と一緒に汗のニオイも蒸発してくれるそうです。スチーム式アイロンをかけると、さらに効果的だとか。

そしてもう1つの正解は6番目の「寝るときの汗対策として固い敷き布団で寝る」。人の体には体の一部を圧迫することでその部分の汗が減り、反対側が増えるよう仕組みがあるそう。この働きを利用し、敷き布団を硬めにすることで背中側が圧迫され、蒸発しやすいお腹側により多くの汗をかくことができるので効率よく体温を下げられ、寝汗が減るのだそうです。

今年は猛暑に加えマスクが必要なので、さらに過酷です!

夏はシャワーで済ませてなるべく汗をかかないのは逆効果!?

ちなみにチェックテストの10問のうち、前述の「汗をかいた衣類は水霧吹きをして干すだけでニオイが抑えられる」と「寝るときの汗対策として固い敷き布団で寝る」が正解だと回答できた人は18.9%と24.3%。かなり低い割合となっています。

この2つ以外の知識はすべて不正解ですが、中でも正解率が22.2%と低かったのは、3番目の「夏はシャワーで済ませた方が汗が臭いにくい」。慶田先生によると、普段から汗をかいておくことは臭わない汗をかくためには重要で、夏も湯舟に毎日浸かって汗を出しておくほうがニオイ対策に効果的なのだそうです。

ほか正解率が低かったのは、7番目で正解率22.3%だった「汗のニオイは肉類やアルコールが影響しているため、ビタミンは関係がない」。脂肪の酸化を防ぐ抗酸化食品は体臭や加齢臭を抑えることに効果的で、ビタミン類をはじめリコピンやアスタキサンチン、カテキン、セサミンなどに含まれているそうです。

そして10番目の「汗の臭さは疲労とは関係ないため、疲労回復はニオイ対策にはならない」も不正解で、正解率24.3%。疲れがたまって肝機能が低下すると、汗の中に分解しきれなかったアンモニアなどのニオイ成分が混ざって“疲労臭”が出てくるそうです。そのほかの正解率は以下の通りとなっています。

8問以上正解した人は12.4%。半数以上は5〜7問正解となっています。

ただ、汗はかかなければいいものではなく、蒸発する際に気化熱で体温を下げる働きがあります。そのため汗をかいてもすぐにふき取ると、体温が下がらずにいつまでも汗が出続けてしまうので要注意。汗をかいたときは濡れタオルを使うのがオススメだそうです。

【調査概要】
調査主体:リンナイ株式会社
調査時期:2020年7月4日〜7月5日
調査方法:インターネット調査
調査対象:20〜60代 男女 計1,000人
調査エリア:全国47都道府県