伊紙が考察! “ピルロ・ノート”にリストアップされた新戦力候補は?

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 ユヴェントスのアンドレア・ピルロ監督は、2020−21シーズンの展望をどのように描いているのだろうか。10日に、イタリア紙『コリエレ・デロ・スポルト』がピルロ監督の今夏の移籍市場における狙いについて報じている。

 9日、“ピルロ監督誕生”という衝撃的なニュースが舞い込んだ。2018年の現役引退後は指導者の道を目指していたものの、現在までトップチームの指揮経験はなし。7月30日には、ユヴェントスU−23の監督に就任することが発表されたばかりだった。

 突然のトップチーム指揮官就任となったピルロ監督。『コリエレ・デロ・スポルト』は、「新指揮官のノートにあるすべての名前」と題して、今夏獲得を狙っている選手たちを考察している。

■1.求む、「C・ロナウドのサポート役」

 ピルロ監督が新シーズンにおけるチームの軸と考える選手たちは、ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、アルゼンチン代表FWパウロ・ディバラ、ウルグアイ代表MFロドリゴ・ベンタンクール、オランダ代表DFマタイス・デ・リフト、トルコ代表DFメリフ・デミラルらだ。

 なかでも、C・ロナウドをチームの“柱”と考えている新指揮官は、ディバラの去就が不透明であることも鑑み、大エースのサポート役を確保したいと考えている。イタリア代表FWフェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)、同国代表MFニコロ・ザニオーロは有力なターゲットではあるが、所属クラブの抵抗に遭うことが予想される。目下のメインターゲットは、アタランタのコロンビア代表FWドゥバン・サパタ。しかし、獲得コストが高価である点がネックといえる。代替案はウルヴァーハンプトンのメキシコ代表FWラウル・ヒメネスと、ナポリのポーランド代表FWアルカディウシュ・ミリクか。後者の場合、ナポリは2,000万ユーロ(約24億9,300万円)に加えて、ユヴェントスからジェノアにレンタル移籍しているアルゼンチン人DFクリスティアン・ロメロか、イタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキを要求するだろう。

■2.中盤の補強候補には“ネクスト・ピルロ”の名前も

 スウェーデン代表MFデヤン・クルゼフスキ(現パルマ・カルチョ所属)と、ブラジル代表アルトゥール(現バルセロナ所属)は獲得済み。ピルロ監督は、自身の後継者とも言われているイタリア代表MFサンドロ・トナーリを確保することを、まだ諦めていないかもしれない。スペイン代表MFイスコ(現レアル・マドリード所属)はユヴェントスが長い間追い続けてきた選手だが、“白い巨人”からこのプレーメーカーを奪うのには多額の資金が必要だ。

■3.守備陣のテコ入れは「即戦力の確保」か「若手抜擢」か

 イタリア代表DFレオナルド・ボヌッチ、デ・リフト、デミラルらが、守備陣の中心となるだろう。ケガの多いイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニの代わりは、C・ロメロが担う可能性も。だが、C・ロメロは希望選手を獲得する際の交換要員となるかもしれない。

 両サイドバックは不透明な状態となっている。右のコロンビア代表DFフアン・クアドラードは、DFラインで起用される可能性も、攻撃的なポジションに戻される可能性も残されている。左のブラジル代表DFアレックス・サンドロは退団の噂があり、ピルロ監督はイタリア代表DFエメルソン・パルミエリ(現チェルシー所属)に目をつけているようだ。ただし、エメルソン獲得はインテルとの競合を制する必要があるため、現在カリアリにレンタル移籍中のイタリア人DFルカ・ペッレグリーニに懸けるかもしれない。