ナイジェリア北部カノの市場(2019年1月30日撮影、資料写真)。(c)PIUS UTOMI EKPEI / AFP

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【AFP=時事】ナイジェリア北部カノ(Kano)のシャリア(イスラム法)裁判所は10日、預言者ムハンマド(Prophet Mohammed)を冒涜(ぼうとく)したとして歌手の男に死刑判決を言い渡した。

 カノ地方法務局によると、シャリア上級裁判所はヤハヤ・アミヌ・シャリフ(Yahaya Aminu Sharif)被告(22)に対し、自身の歌の中でムハンマドを侮辱するような表現をしたとして絞首刑を言い渡した。

 イスラム教徒が大多数を占めるナイジェリア北部のシャリア裁判所はこれまでにも、不倫や殺人、同性愛行為に対し死刑判決を下してきたが、現在までに死刑が執行されたことはない。

 法務局の報道官は「反論の余地のない証拠と被告の罪の自白に基づき、裁判所はシャリアの正式な記載どおりに死刑を言い渡した」と述べた。

 シャリフ被告は3月にソーシャルメディアに投稿した歌の中でムハンマドを冒涜したとされている。

 この歌をめぐってカノ市では暴動が発生し、暴徒は被告の家族の家を焼き、訴追を求める抗議デモを実施。これが被告の逮捕につながった。

 報道官によると、安全上の理由から非公開で行われた4か月間の裁判では、シャリフ被告に代理人が付いていたという。

 シャリフ被告はイスラム教徒だが、神秘主義スーフィズム(Sufism)のティジャーニー(Tijaniyya)教団の分派に属している。同教団はイスラム教の基本原理の一部を独特に解釈しており、異端視されている。

 2000年代初頭に北部の12前後の州でシャリアの適用が厳格化されて以来、冒涜罪で死刑判決が下されたのは今回が2度目。これらの州では、シャリア裁判所が州・連邦裁判所と並行して運用されている。

【翻訳編集】AFPBB News

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