ベルリンの壁記念館を訪れた康氏(左)とマース氏=10日、ベルリン(聯合ニュース)

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【ベルリン聯合ニュース】韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官とドイツのマース外相は10日(現地時間)、ベルリンで外相戦略対話を行った。マース氏は主要7カ国首脳会議(G7サミット)への韓国の参加を歓迎したが、ロシアについては反対する意向を示した。

 マース氏は戦略対話後の記者会見で、「今秋、G7サミットが開催される場合、韓国の参加を歓迎する」とし、「韓国は国際的に重要な国」と述べた。ただ、G7の拡大は国際社会で踏み込んだ議論が必要との考えを示した。

 これに対し、康氏は「韓国は新型コロナウイルスへの対応で模範を示し、国際社会への寄与度が大きい」として、「G7を拡大する問題は国際社会の枠組みの中で議論を経て進展を成し遂げなければならない」と述べた。

 一方、康氏は米国がドイツ駐留米軍を削減する計画を発表したことについて、「韓国とドイツにとって米国は安全保障政策で非常に重要な軸であり、ドイツ駐留米軍の削減問題を注意深くみている」としながらも、「在韓米軍の削減問題はまったく議論していない」と述べた。

 両氏は新型コロナウイルスの影響で両国が外国人の入国を制限している中で、人の移動を円滑化する方策についても意見交換した。

 また、北朝鮮の対話復帰や朝鮮半島の平和プロセス進展のため、協力を強化することで一致した。

 康氏は産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長が世界貿易機関(WTO)の次期事務局長選挙に立候補したことに関し、支持を要請した。

 康氏が海外での対面外交を行うのは新型コロナウイルスの感染拡大が本格化した2月末以来となる。

 両国は2017年7月、文在寅(ムン・ジェイン)大統領がドイツを訪問した際、外相戦略対話の開催に合意した。18年7月にソウルで1回目の戦略対話を開いた。