モーリシャス南東沖のブルーベイ海洋公園付近で、座礁した貨物船「わかしお」から流出する重油の黒い帯(2020年8月6日撮影)。(c)STRINGER / AFP

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【AFP=時事】インド洋の島国モーリシャスのプラビン・ジャグナット(Pravind Jugnauth)首相は9日夜、同国沖で座礁した商船三井(Mitsui OSK Lines)の貨物船「わかしお(MV Wakashio)」の船体にできた亀裂が拡大していると述べ、生態系と経済にさらなる悪影響が及ぶ恐れに警戒感を表明した。

 ジャグナット首相は記者会見で、「亀裂は大きくなっている。状況はさらに悪化している」「船が真っ二つに壊れるリスクもまだある」と述べた。

「わかしお」は先月25日にモーリシャス南東沖のサンゴ礁に座礁。先週になり、船体の亀裂から燃料の重油が漏れているのが確認された。

 既に1000トンを超える燃料がモーリシャスの青い海に流出し、世界中の観光客を魅了してきたサンゴ礁や白い砂浜、手付かずのラグーンを汚染している。しかし、船内にはまだ約2500トンの燃料が残っている。

 モーリシャスの人々の暮らしや経済は、沿岸部の生態系に大きく依存している。専門家らは、船体の亀裂拡大によりさらなる重油流出が起きれば、繊細な生態系が取り返しのつかないほど壊滅的な打撃を受けることになると警告している。

【翻訳編集】AFPBB News

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