マンCのスターリング photo/Getty Images

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スピード自慢のアタッカーから、得点を奪える決定的な存在へ。

ジョゼップ・グアルディオラの下では数名のアタッカーが覚醒してきたが、マンチェスター・シティFWラヒーム・スターリングもその1人と言っていいだろう。

若い頃よりスピードを活かした突破力は高い評価を得てきたが、ゴール前での精度は今ひとつとの印象があった。

実際、2016-17シーズンまでは全てのコンペティション合わせて10点ほど奪えれば良い方だった。

それを変えたのがグアルディオラだ。スターリングの得点意識は大きく変わり、ペナルティエリアへ侵入するタイミングもどんどん良くなった。2017-18シーズンには計23点を奪い、昨季は25点、そして今季は31点まで伸びた。

7日に行われたレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグでも貴重な得点を決めたが、あれがマンC加入後ちょうど100点目だ。

チャンピオンズリーグでは通算20点目となったが、英『sky Sports』によればイングランド人選手で20点台に乗せたのはスターリングで6人目だという。

ウェイン・ルーニー、フランク・ランパード、スティーブン・ジェラード、ポール・スコールズ、ハリー・ケイン、そしてスターリングの6人だ。

しかもスターリングは25歳と243日で20得点を達成することになり、これは24歳と157日で達成したルーニーに次いでイングランド人選手2番目の速さとなる。

グアルディオラがマンCの指揮官に就任して以降、最も伸びたのはスターリングかもしれない。

マンCで決めた100点のうち、ペナルティエリア内から決めた得点は95点と圧倒的な割合を占めている。ゴール前でのポジショニングや、シュートの意識などが改善されている証拠と言えよう。

すっかり得点を計算できるアタッカーへ成長したスターリングは、ワールドクラスと呼ぶにふさわしい。新・黄金世代とも言われる現在のイングランド代表を、ケインとともに引っ張っていく存在となっている。

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