監督の起用に応え、2試合連続得点を記録中の浅野雄也。写真:田中研治

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[J1リーグ9節]広島1−0湘南/8月9日(日)/エディオンスタジアム

 二度のポスト直撃弾もあって、終わってみれば前半アディショナルタイムの浅野雄也のゴールのみとなったが、次々とチャンスを生み出し、広島ペースで進められた試合となった。何よりも喜ばしいのが、2月の第1節・鹿島戦以来となったホームでの白星だ。

 試合後のフラッシュインタビューに応えた広島の城福浩監督は、「今年の目標を考えたら、今日はどうしても勝たなければならない試合。ホームでしばらく勝てていなかったので、勝利出来て良かった」と語り、試合についてはこう振り返った。

「改善する余地はありますけど、チャンスは多く作れていました。あの1点もチャンスのところでひとりがつぶれて、その裏に入った浅野雄也が点を取ったので、ああいった形でもっともっとゴール前でのモビリティを出していければと思います」

 今季チームのキーワードとなるのが“モビリティ”だ。

「足下で繋ぐだけでなく、動いてスペースを作り、そのスペースを使う。ルヴァンカップの時に浅野雄也が良いフィーリングでその動きをしていて、もちろん得点を取ったというのもありますが、彼のモビリティが我々のボールを動かすきっかけになってくれればよいなと思い、引き続き起用しました」とこの日の抜擢理由を語った。
 
 試合唯一のゴールを決めた浅野は「試合前から、クロスにひとりが必ずつぶれていくことと話していたので、(佐々木)翔くんが良いクロスを上げてくれて、ガミくん(野上結貴)が良い感じにつぶれてくれたので、後は枠に飛ばすだけでした」と明かした。

 このゴールでリーグ戦では今季2得点目。5日のルヴァンカップ・札幌戦から2試合連続得点となった。好調を持続するが、浅野は満足感に浸ることなく、さらなる活躍を誓う。
「コンディションも悪くはないのかなと思いますけど、まだまだ、上を目指してやっていかなければダメだと思っています。今に満足することなく、僕たちなら上を目指していけると思います」

 連戦が続くなかまた一人レギュラー争いに名乗りを上げた。広島は12日水曜にホームでルヴァンカップのサガン鳥栖戦、15日土曜に次節の浦和レッズ戦を敵地で戦う。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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