不運な形でノーヒットノーランを逃したジョニー・クエト【写真:AP】

写真拡大

6回途中でノーノー消滅、左翼手が定位置に入ったが…

 まさかの形でノーヒットノーランが消滅してしまった。米大リーグ・ジャイアンツのジョニー・クエト投手が8日(日本時間9日)のドジャース戦で5回まで無安打投球。しかし、左翼への平凡なフライでまさかの珍プレーが起き、安打を許してしまった。米メディアがインスタグラムに動画を公開すると、ファンから「可哀想な投手」「左翼をクビにしろ」とコメントが相次いでいる。

 勘弁してくれよ……。投手の嘆く声が聞こえてきそうだ。6回無死走者なし。右腕クエトが8番打者に渾身の直球を投げ込んだ。高めの球を相手は打ち上げる。平凡なフライが高々と上がり、左翼手のハンター・ペンスは定位置から少し前に出ながら両手を広げた。1アウトだ……と安心したのもつかの間だった。

 三塁手が慌てて「下がれ!」とジェスチャー。なんとペンスはボールを見失っていたのだ。混乱するペンスをよそに、ボールは遥か後方にポトリ。中堅手がカバーに入ったが、記録は三塁打となった。クエトも少し落胆した様子。クエトとペンスの反応をアップで捉えたものを含め、2本の動画を公開した米スポーツ専門局「ESPN」のスポーツ情報番組「スポーツセンター」は「こういうわけでジョニー・クエトのノーヒットノーランが終わる」と記している。

 ファンからは「自分だったら腹が立つよ」「運がなかったね」「可哀想なクエト」「レフトはクビにしろ」「おい、ペンス。君はベテランだろ」「エラーがつかなかったの?」と同情するコメントも。珍プレーの影響があったのか、クエトはこの後遊ゴロの間に1点を失い、さらに2四球。2死一、二塁から左越え3ランを浴びて降板した。

 3回先頭の四球以外、完璧な投球だったクエト。5回2/3、2安打3奪三振3四球で4失点(自責4)となったが、試合は5-4で白星を手にした。6回のため大記録達成までまだ道のりは長かったが、がっくりするシーンに注目が集まっていた。(THE ANSWER編集部)