南米エクアドル領ガラパゴス諸島沖で拿捕された中国漁船の船内から見つかった、冷凍された魚。エクアドル環境省公開(2017年8月14日公開、資料写真)。(c)AFP/ENVIRONMENT MINISTRY OF ECUADOR

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【AFP=時事】中国は、同国の船舶に対して9月から11月の間、南米エクアドル領のガラパゴス海洋保護区(Galapagos Marine Reserve)で漁を行うことを禁じた。中国外務省の当局者が6日、明らかにした。エクアドル政府は先月、同保護区周辺の大規模な漁船団をめぐり、懸念を表明していた。

 中国は、広さ約13万3000平方キロメートルの同保護区西方の公海上で3か月間、漁を禁止すると決定。中国外務省の汪文斌(Wang Wenbin)報道官はこの動きについて、「エクアドルとその他の関係国に感謝された」としている。

 エクアドル西方の沖合約1000キロメートルに位置するガラパゴス諸島の生態系は脆弱(ぜいじゃく)で、1979年に国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の世界遺産(World Heritage)に登録された。

 同諸島はユニークな植物相および動物相で知られ、英国の自然科学者チャールズ・ダーウィン(Charles Darwin)がその著書「種の起源(The Origin of Species)」を記すきっかけになった場所でもあり、固有種のカメやイグアナ、鳥類などが生息する。

 エクアドルは先月下旬、主に中国の漁船約260隻が同保護区周辺に現れたことに懸念を示し、保護区に近づかないよう要求していた。

 汪報道官は6日、中国は「海洋環境と海洋資源の保護に重きを置いている」と述べ、遠洋漁業に従事している企業に対し、法と規制を順守するよう引き続き求めていくと述べた。

 2007年には、主にサメなどの野生生物約300トンを積載した中国の船舶が、同保護区内で摘発されている。

【翻訳編集】AFPBB News

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