『ハリポタ』あの人の主演ドラマ、新たな税制優遇措置のカリフォルニアで撮影されることに!

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最近、海外ドラマのロケ地は撮影費用が安く抑えられるカナダのトロントやバンクーバー、アメリカのジョージア州に集中する傾向にあった。そんな中、アメリカのカリフォルニア州が7月から新たな税制優遇措置を講じたことで、複数のドラマが同州で撮影されることになった。米Deadlineが報じている。

カリフォルニア州で撮影されることになったのは、『ハリー・ポッター』シリーズに主演したダニエル・ラドクリフが出演する米TBSのコメディドラマ『Miracle Workers(原題)』と、製作が正式に決定した米HBOのドラマ『イン・トリートメント』のリブート版。過去には『YOU ―君がすべて―』『LUCIFER/ルシファー』『グッド・ガールズ:崖っぷちの女たち』『スニーキー・ピート』『レギオン』『VEEP/ヴィープ』『タイムレス』などがシリーズ途中で撮影地をカリフォルニアに移している。

HBOの製作部門で部長を務めるジャネット・グラハム・ボーバは、カリフォニア州を拠点に作品を撮影できる機会を得られることに感謝の意を示すとともに、「映画やTV番組の製作を促す同州の継続的な取り組みは、製作側に大きな影響を与える」ともコメントしていた。

今回の優遇措置によって600万ドル(約660億円)を超えるお金を節約することができる『イン・トリートメント』は、シーズン1はロサンゼルス(カリフォルニア)で撮影されたが、シーズン2からは主演のガブリエル・バーンが拠点とするニューヨークにロケ地が移されていたため、言ってみればリブート版でカリフォルニア州へ"帰還"することになる。そして、チェコ共和国でシーズン1&2のロケが敢行された『Miracle Workers』は、500万ドル(約5億5000万円)強の税控除に割り当てられるとのこと。

しかし、依然としてアメリカで新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が終息する気配はない。カリフォルニア州ではギャビン・ニューサム州知事が当該郡公衆衛生当局の承認を得ることを条件に、6月中旬から州内における映画およびTV番組の撮影再開を認める方針を示していた。だが今後も状況によっては、再び製作が中断される可能性はありそうだ。

なお、リブート版『イン・トリートメント』では8人のキャストと126人のスタッフ、『Miracle Workers』では37人のキャストと200人のスタッフがそれぞれ雇われているとのこと。どちらもカリフォルニアでの撮影期間は50日弱を予定している。なお、『Miracle Workers』は正式にシーズン3への更新は発表されていなかったが、今回の発表により新シーズンが製作されることが明らかとなった。(海外ドラマNAVI)

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『Miracle Workers』公式Twitterより