H&Mグループ公式サイトより

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 H&M(ヘネス・アンド・ マウリッツ)グループが、傘下ブランド「アンドアザーストーリーズ(& Other Stories)」の社内で共有された商品情報に人種差別的な表現があったとして、公式サイトで謝罪コメントを発表した。

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 H&Mグループは問題となった商品情報については公表していないが、会社のポリシーに反する出来事だったとして、差別的な文言を使用した経緯などを現在調査しているという。海外メディアの報道によると、社内資料に記載された紫色のニットキャップの写真に、英語圏で黒人を表す蔑称「Nigger」のスラングを含む「Nigga Lab Beanie」といった製品名が記載されていたといい、H&Mは文言を発見した社員から苦情を受けたと報じられている。

 公式サイトで同社は「本件は完全に許容できないことであり、二度と起こってはならない」とコメント。内部調査の間、今回の件に関わったチームとマネージャーを停職処分としている。H&Mグループは今後、多様な顧客やコミュニティを反映した社内教育として社員に対し多様性に関するトレーニングを実施し、使用する画像やテキスト、製品についての内部統制をさらに強化していくという。経営陣が多様性を改善するための具体的な目標を設定するほか、様々なバッググラウンドを持つ企業幹部による外部の諮問会議を行うとしている。

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