『ブレイキング・バッド』ブライアン・クランストン、一番難しかったシーンのあと号泣していた...

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世界中で大ヒットとなった『ブレイキング・バッド』で主人公ウォルターを演じたブライアン・クランストンが、撮影で一番難しかったシーンについて語った。米Cheatsheetが報じている。(※本記事は重要なネタばれを含みますのでご注意ください)

同作でエミー賞主演男優賞に4度輝いた演技派のブライアンが話すそのシーンとは、ジェシー・ピンクマンのガールフレンドだったジェーンが死ぬシーン。

シーズン2の第12話「マイ・リトル・ガール」で、ウォルターの正体を知ったジェーンは彼を脅迫し、取り分についても口を出すようになる。中毒となったジェシーをウォルターは心配し、彼のアパートに行くと、ジェシーとジェーンが眠っているのを見つける。薬の影響で起こそうとしても起きないジェシーの隣で、ジェーンが仰向けになって嘔吐し始め、喉を詰まらせる。それを見てウォルターは一瞬助けようとするが、結局は彼女が窒息していく姿をただ見つめるという場面だ。だが、悲劇はそれだけでは終わらず、愛娘ジェーンの死を知った航空管制官の父ドナルドは動揺し、飛行機を衝突させて乗客をも死なせてしまう。

そんな衝撃的なシーンについて、ブライアンはジェーンを生かすか死なせるかの短所と長所をそれぞれリストアップして書き出したという。ジェーンはウォルターたちの人生を破滅させるつもりであり、単なるヤク中のジャンキーであると同時に、ブライアン自身の娘であってもおかしくない若い女の子だった。

そして、撮影でもそのことが彼を悩ませたという。「ジェーンを演じるクリスティン・リッターが、素晴らしい演技をしてくれたよ。嘔吐するものとして、マッシュルームスープをスタッフからもらって飲んでいた彼女は本番でそれを吐き出し、その瞬間にジェーンは生気を失ったんだ。それを見たら、とても恐ろしくなったよ。自分の娘が窒息して死んでいく姿に見えたんだ。"カット!"の声の後、みんなが"素晴らしい! 最高だ!"と言っていたけれど、私はめちゃくちゃで号泣していた。ただ、ありがたいことに、家族というものがいたからね。スカイラー役のアンナ・ガンのところにすぐ行くと、彼女が慰めてくれたんだ」

ジェーンを助けずに見殺しにしたところから、ウォルターはさらに凶悪な犯罪に手を染めていくことになり、悪のウォルターに変わっていった。いわば、このシーンがターニングポイントだったようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ブレイキング・バッド』(c)Frank Ockenfels/AMC/(c)Lewis Jacobs/AMC