ブラジル先住民のアリタナ・ヤワラピティ長老(右)とスペインのソフィア王妃。ブラジル・ブラジリアにて(2003年10月5日撮影、資料写真)。(c)Evaristo SA / AFP

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【AFP=時事】ブラジル先住民の著名な指導者、アリタナ・ヤワラピティ(Aritana Yawalapiti)長老(71)が5日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に伴う呼吸器合併症のため死去した。同長老の家族が明らかにした。

 アマゾン(Amazon)地域の先住民ヤワラピティ人の長老であるアリタナ氏は、世界最大の熱帯雨林の保護と、そこに居住する先住民の権利の保護のため闘ったことで知られている。

 アリタナ氏の家族は声明で、同氏は「将来の世代のため、自身の民族の文化の保護・存続に向け闘った偉大な提唱者であり、森林破壊の影響に反対し根気強く訴え続けた活動家だった」と述べた。

 各国の要人が集う国際的な会合にも、ヤワラピティ伝統の羽根飾りや宝石を身に着け、ボディーペイントを施して参加したことで知られるアリタナ氏は、呼吸困難に陥り2週間ほど前に新型コロナウイルスに感染したと診断されていた。

 アリタナ氏のおいのイアノ・ヤワラピティ(Iano Yawalapiti)氏はAFPに対し、アリタナ氏の遺体が居住地だった村に戻されるかどうかは今のところはっきりしないと明かした。

 遺体が村に戻されるかは新型コロナウイルスの打撃を受けている先住民社会にとって扱いの難しい問題となっている。ウイルスの感染拡大封じ込めに苦戦している当局の中には、亡くなったいとしい人の遺体を先住民の家族の元に返さず伝統的な埋葬の儀式をさせないところもある。

【翻訳編集】AFPBB News

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