コロナ感染拡大以上に深刻な「二次被害」

 2020年も早いもので7カ月が終わりました。新型コロナウイルスの感染は再び勢いを増し、感染者数は検査数の急増と共に増加しました。一方、死亡者や重症者の人数は低い水準にとどまっています。

 新型コロナウイルスに感染し、重症化したり、お亡くなりになられた方には深くお悔やみ申し上げます。また、今後も感染者が1人でも少ないことを願っております。しかし、私が感染拡大以上に憂慮しているのは、国民の健康被害や経済損失です。感染対策で需要喪失や営業停止を余儀なくされた事業者や個人事業主、それによる貧困家庭の増加。先の見えないステイホームで増加するメンタルの病や家庭内の虐待など、二次被害は計り知れません。マスコミの過剰報道も拍車をかけています。

 私はこうした二次被害の深刻さを考えると、第二種指定感染症をいち早く解除し、政府や自治体のリーダーは恐れるべき病気ではないことを国民にしっかりと伝えるべき局面だと考えます。実際、そうした提言は各界から出ています。

国民心理の委縮による経済損失は年間30兆円?

 日本総研でチーフアナリストを務める枩村秀樹氏のレポートによると、国民心理委縮による経済損失額は年間30兆円程度にのぼると推定し、GDPを大きく押し下げると危機感をあらわにしています。現在の状態が続けば、失業率はさらに上昇し、人為的不況に陥ると。緊急事態宣言の再発動などの政策は、国民の同調圧力を一層高め、経済損失拡大はより深刻になるでしょう。

 一方、光明もあります。二次被害を問題視する声が専門家から多く上がり、政府や国民の意識が変わりつつあることです。秋にはワクチンの最終治験の結果が出るでしょうが、その出来や不出来に関わらず政府は認可を出すでしょう。そうなると、最後に戻ると言われている飛行機の国際便も飛ぶようになり、本当の意味での日常回帰が始まると言えるでしょう。

反騰へのパワーを蓄える小型株。秋以降の上昇に期待

 7月の日本株式市場も心理委縮を象徴するような典型的な夏枯れ相場でした。出来高が低迷する中、株価は何日も連続して下落しました。特に中小型株の下落は厳しいものでした。中小型株が多いDFRポートフォリオのパフォーマンスにも当然影響が出ています。

 8月と言えば、日本が敗戦した太平洋戦争が終結した月です。私は現況を戦争に勝つ算段のないままに戦線を拡大し、被害を拡大させた大本営と重ねてみています。このままでは日本は人為的な大不況へと陥ってしまう。移動や営業を制限するという理不尽な政策をいつまで続けるのか。政府や自治体の長の中には忍耐強い国民性なら続くと思っているかもしれませんが、それも限界でしょう。国民の我慢は限界に達し、怒りのパワーへと転化されるでしょう。

 同様に株式市場も多くの銘柄が考えられないほど安値で放置されています。しかし、大きく下がった銘柄ほど上昇へのマグマを蓄えており、大きく戻す可能性も高いのです。そして、大きく下がった時に強気で臨むのが長期投資家の基本スタンスです。DFR銘柄は財務内容に大きな問題はなく、潜在的な利益率が高いため、大きく飛躍する可能性を秘めています。

 地合いの悪いマーケットが続き、投資家の心労もピークにあるかもしれません。しかし、夜明け前が一番暗いと言われるように今の状況は長く続きません。幸いにも中小型株は秋から上昇するケースが多く、中長期的にTOPIXを大きくアウトパフォームするでしょう。反騰局面まで、もう少しの我慢です。

(DFR投資助言者 山本潤)

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