大阪府の吉村洋文知事が4日(2020年8月)、「ポビドンヨードを含むうがい薬でコロナ患者の重症化を抑制できる」という大阪はびきの医療センターの臨床研究データを紹介し、市販のうがい薬を推奨した。この会見直後から各地の薬局でうがい薬が完売し、定価の10倍以上の値段で転売される事態も起きている。

一方、SNSでは「うがいで咽頭内を消毒したら疑陰性になりかねない」「ヨードのうがい薬って使いすぎると喉が荒れる」などという疑問の声も上がっている。吉村知事は「ネット上の大批判がありますが、構いません」とツイートし、自信を見せるが...。

昭和大学医学部客員教授の二木芳人医師は「ヨード薬というのは非常に強力な消毒薬ですので、それでうがいをすれば当然、口の中や粘膜の表面にいるウイルスを減らすことができます。ただ、ウイルスは細胞の中で増殖しますので、それも全部消せるわけではない。検証された患者さんの数も少ないし、重症化の抑制となるかどうかは今度さらなる検討が必要です」と話す。

「使い過ぎは悪影響も」「うがいは水で十分」と医師ら

また、ふじみの救急クリニックの鹿野晃院長は「口の中をきれいに保つと肺炎の予防効果があるので、医療現場ではコロナ前から口腔ケアをしています。ただ、10年ほど前からポビドンヨードより水道水でのうがいの方が風邪予防の効果があると言われています」と話す。

うがい薬の使いすぎは口腔内の粘膜に傷がつき、そこからばい菌が入る可能性もあるので注意が必要だ。二木医師は「妊婦さんがあまり使いすぎると胎児に影響があるという報告もありますが、要注意なのはヨードアレルギーの人です。アナフィラキシーショックを起こす可能性があります。また、甲状腺機能に問題がある人も注意が必要です」と話す。

司会の小倉智昭「こういう話が出ると飛びつく人は当然います。ただ、使い方は絶対に間違えてはいけないので、使用書をよく読んでもらいたいね」