アフガニスタン・ジャララバードの刑務所襲撃の後、所内から外を見る受刑者(2020年8月3日撮影)。(c)NOORULLAH SHIRZADA / AFP

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【AFP=時事】アフガニスタン東部で2日に発生し多数の死者を出した刑務所の襲撃事件で、脱走し逃亡を続ける受刑者は3日時点で約270人に上り、当局は脱走受刑者の捜索を続けている。同国治安当局によると、その大半がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の戦闘員だという。

 襲撃ではISの武装集団がナンガルハル(Nangarhar)州ジャララバード(Jalalabad)にある刑務所を襲い、少なくとも29人が死亡。戦闘は3日午後まで続いた。

 アフガンの上級治安当局者が匿名を条件にAFPに明らかにしたところによると、襲撃で受刑者1300人以上が逃走を試みたが、その大半はすぐに拘束されたか、治安部隊に囲まれた際に自首した。しかしおよそ270人の受刑者は「今も逃亡中」だという。この当局者は「逃亡者の大半はISKP出身」とも明言した。ISKPとは、ISのアフガン分派「イスラム国ホラサン州(IS-Khorasan)」のことを指す。別の治安当局者はAFPに対し、逃亡者の中には残虐な攻撃を複数主導した戦闘員もいると明らかにした。

 刑務所への大胆な襲撃の前日、アフガンの情報機関はジャララバード近郊でISの司令官を殺害したと発表していた。

 ISがアフガン国内で最初に拠点を築いたナンガルハル州では、ISによる攻撃が相次いでおり、今年5月の葬儀を狙った自爆攻撃では参列者ら32人が死亡した。一方、アフガン当局は昨年、ISがナンガルハル州で壊滅したと宣言していた。

 アフガンの旧支配勢力タリバン(Taliban)とアフガン政府軍は7月31日から今月2日まで、3日間の停戦に合意。刑務所の襲撃は比較的平穏だった停戦の最終日に起きた。ISは停戦合意に加わっていない。

【翻訳編集】AFPBB News

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