国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長(2019年10月24日撮影)。(c)HECTOR RETAMAL / AFP

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【AFP=時事】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長に対してスイスの検察当局が刑事訴訟手続きを開始したことを受け、連盟の副事務局長を務めるアラスデア・ベル(Alasdair Bell)氏は3日、同会長が「FIFA倫理委員会の判断を尊重する」だろうとの見解を示した。

 スイスのステファン・ケラー(Stefan Keller)特別検察官は前週、同国のミヒャエル・ラウバー(Michael Lauber)元検事総長と談合した疑いがあるとして、インファンティーノ会長への刑事訴訟手続きを開始した。2016年と2017年に一連の会合を行ったと言われている両者は、不正行為への関与についてこれまで否定している。

 ベル氏はオンラインでの記者会見で、「ジャンニ・インファンティーノ氏が、当倫理委員会のいかなる判断も尊重することには何の疑いもない」とすると、「われわれは、いかなる犯罪および非倫理的な行為の証拠も見いだしていない」と述べた。

 これに先立ちFIFAは2日、インファンティーノ会長がこれからも職務を続けると強調し、スイス検察の捜査を激しく非難した。また、FIFA倫理委員会が同会長への何らかの手続きに踏み切ったかどうかについて、この日は何も明らかにされなかった。

 ベル氏は、「当倫理委員会は独自の結論を導く必要がある。何か深刻で、処分に値するようなものがあれば、すべてのケースを分析する必要がある」と述べるにとどまった。

 スイス当局は先月30日、インファンティーノ会長とラウバー氏、そしてリナルド・アーノルド(Rinaldo Arnold)検察官の会合に関して、ケラー特別検察官が「犯罪行為の兆候があるという結論に達した」と公表した。

 2015年5月にスイス・チューリヒの高級ホテルで強制捜査が行われて以降、同国当局は数々の事件を追及しており、これまでにFIFA幹部数人の逮捕やサッカー界における汚職疑惑の発覚につながっている。

 スイスではここ5年間、FIFAに対して汚職や票の買収、さらにはテレビ放映権の契約をめぐる疑惑など、計20件以上もの捜査が開始されている。

【翻訳編集】AFPBB News

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