東京都は7月31日(2020年)、6月30日までに新型コロナで亡くなった人の分析結果を公表した。6225人の感染者のうち、亡くなったのは325人。70歳以上が全体の8割を占め、平均年齢は79.3歳だった。院内・施設内感染者は51.7%と半数以上。多くが糖尿や高血圧などの基礎疾患を持っていた。全体の死亡率は5.2%だが、50代までが2%以下なのに対し、80代以上は3割の人が亡くなっている。

きのう8月3日、小池百合子都知事は「ご高齢の方と一緒に暮らしている方は、お食事の時間を違える、歯磨き粉を変えるなどしていただきたい」と注意を促した。

年代別に感染対策を変えるべき。高齢者は「逆距離」をおく?

この結果をどうみるのか、番組で医療と経済の専門家に聞いた。

寺嶋毅東京歯科大教授が「若い方が増えれば家庭や福祉施設に感染を持ち込み、高齢者の死亡が増える」と語る一方、政策アナリストの石川和男氏は「良し悪しは別としてこの数字は安心感を与えてしまった。高齢者の感染リスクと経済活動を分けて考える必要がある。高齢者を支えているのは現役世代。バランスを見る必要がある」。

東京都医師会は年代別に予防対策を変える「年代別グルーピング」を提唱している。

例えば、0歳から49歳は、他の人に移さないことを目標に3密回避と手洗い、マスク。50歳から69歳は自分が感染しないよう、テレワークなどを進める。そして、大きなリスクがある70歳以降の方は他の世代と距離を置くなど逆隔離も考えるべきだというのだ。

佐藤昭裕(日本感染症学会専門医)「流行初期からわかっていたことだが、高齢者からみると恐ろしい病気。高齢者に感染させない、死亡させないことに重点的に対策を講じるべき。高齢者施設で働いている人が感染すると代わりがいない。例えば骨折で入院してきた人がコロナだったという方からの院内感染が多い」

司会の加藤浩次「経済を回すには動かないといけないが、家に帰ると高齢者がいる」

前田裕二(実業家)「高齢者を守る意識を持たなければいけない。別々に住むための補助金が出れば別に住むことも考えるのではないか」

ロバート・キャンベル(日本文学研究者)「高齢者が外に出なくてもいいように、一人暮らしの方に食事が届くようにする。70歳以上の方のセーフスペースを作ったり、スーパー開店後の1時間は70歳以上、妊婦、基礎疾患のある方にしたり、今はひしめきあっているが、違う動線で動けるようにすべき」