C・ロナウド(左)ら世界的な名手たちと熾烈なバトルを繰り広げた冨安(右)は来シーズンはCBで起用されるようだ。 (C) Getty Images

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 現地時間8月2日に開催されたセリエA最終節で、ボローニャはホームでトリノと1-1で引き分けた。

 12位でシーズンを終えたボローニャは、勝点47を獲得。これは近年最多のポイント数で、開幕前に白血病と判明したシニシャ・ミハイロビッチ監督が不在の時期もあっただけに、上出来と言える結果だ。

 トリノ戦後に、衛星放送『Sky Sport』でミハイロビッチは、「総括はポジティブだよ。監督が5か月いなかったし、さらにロックダウンの3、4か月もあった。それでも、勝点記録で昨シーズンを上回った」とチームを称えた。

「もっとうまくできたかもしれないが、悪くなっていたかもしれないんだ。選手たちはよくやった。時に怒ることもあったが、我々がやってきたことに満足している」
 
 もちろん、来シーズンはさらなる躍進を目指すことになる。そのためには補強は欠かせない。ミハイロビッチは、「クラブにはスカッドの改善を求めたい」と述べ、以前から言われる冨安健洋のCB起用を含めたチーム編成に言及している。

「CF、CB、右SBのように、足りないポジションを埋めたい。トミヤスは、中央で使いたいんだ。私と似た性質の選手たちを望むよ。望む選手のプロフィールについて、我々には明確な考えがある。昨シーズンの目標は残留で、今シーズンは改善だった。来シーズンもさらに向上させたい。それが我々の希望だ。忍耐と適切な補強が必要だが、私に自信がある」

 チーム強化に自信を見せるセルビア人指揮官は、さらに「多くをつくっても得点が少ない。その点や守備も改善する必要がある」としたうえで、ボローニャの今後に手ごたえをうかがわせた。

「未来はバラ色だ。毎年向上するために賢く適切な選手を獲得しなければいけない」

 現役時代にCBとして世界のトップレベルで戦ったミハイロビッチの下で、冨安がどのような成長遂げるのか、期待は高まるばかりだ。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部