政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会は先月31日(2020年7月)、感染状況を都道府県ごとに4段階に分け、段階に応じた対策を明確にすることを決めたが、分類する際の指標として具体的な数値は示さなかった。

番組に分科会メンバーの釜萢敏医師がリモート出演したが、まるで政治家で政府を代弁するような"答弁"に、スタジオの岡田春恵・白鴎大教授ら出演者から批判や疑問の集中砲火を浴びた。

4段階は「感染ゼロ散発段階」「感染漸増段階」「感染急増段階」「感染爆発段階」の4つで、東京と大阪が下から2番目の「漸増段階」に分類された。これに岡田教授が「感染者が急増段階に入ると、爆発まではあっという間です。爆発の直前に緊急事態宣言を出しても流行の抑止は間に合わないのでは?」とかみついた。

釜萢氏「現状ですべての経済活動を止めると、影響が非常に大きい。緊急事態宣言を出した時のように、家でじっとしていれば感染が収まることはわかっています。しかし、それでは生活が立ち行かなくなる」

「PCR陰性でも3割が感染している、その程度の検査だ」!

PCR検査をめぐっては、喧々諤々の議論となった。

岡田教授「ニューヨークはPCR検査数を拡大することによって、感染者数・死者数をドラスティックに下げました。医者として、科学者として、検査を増やすという考えは、釜萢先生個人の中にはありませんか」

釜萢氏「PCRをやりさえすれば、感染を抑えられてみんなの幸せが来るとは思っていません。医療資源には限度がある」。

テレビ朝日コメンテーターの玉川徹や気象予報士の石原良純も「日本はアメリカやイギリスに比べて、PCR検査の能力が圧倒的に低い」「経済を回すためにもPCR検査の拡充が必要だという思いには至らないんですか」などと畳みかけると、釜萢氏は「PCR検査で陰性と出ても3割は感染している可能性がある。その程度の検査です。分科会としてぜひ国にお願いすると判断しているわけではない」と言い放った。

議論の最後に、岡田氏がモニター画面の釜萢氏に向かって、「釜萢先生はお医者さまです。医学者は医学に忠実であればいい。経済とか政治は政治家に任せればいい。正直であった方が先生もお楽なのかなと思いました」と子どもに噛んで含めるように話すと、釜萢氏は「自分の言いたいことを言わないで我慢はしてはいない。全力で取り組んでいます」と憮然とした表情で言い返した。

司会の羽鳥慎一は「ちょっと激しい感じになったところもありましたが、ご出演していただいたことに感謝しています」と締めくくった。