Akamai Technologiesは7月28日(米国時間)、公式ブログ「Large, Complex DDoS Attacks on the Rise in 2020 - The Akamai Blog」において、2020年のDDoS(Distributed Denial of Service)攻撃に関する分析結果を発表した。これによると、ここ数カ月で100 Gbpsを超える大規模なDDoS攻撃が増加しており、攻撃の複雑さも増しているという。この傾向はCOVID-19に関連したロックダウンの開始時期まで遡ることができるそうだ。

同社の公表したグラフでは、100 Gbps超のDDoS攻撃は2020年3月から徐々に増加し、同6月には過去30カ月の最大を記録していることが見て取れる。同時に、攻撃のバリエーションも増加して6月にピークを迎えている。攻撃ベクトルの多様化も顕著で、このことは攻撃の複雑さが増加していることを示しているという。

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特定の業界が狙われていることはないが、ビジネスサービス分野に対する大規模な攻撃が増加している傾向が見て取れるとのことだ。DDoS攻撃が急増している要因としては、DDoS-For-Hireツール(安価でDDoS攻撃の請負うツールやサービス)の増加や新たなボットネットの登場など、ロックダウンによる退屈感などが挙げられている。

そのほか、最近の攻撃は"キャンペーン"的な傾向を見せているという、同社Vice PresidentのRoger Barranco氏による見解を紹介している。これまでよく見られたような単発の攻撃ではなく、長期間にわたって戦略的に攻撃が展開されているというわけだ。いずれにしても、企業や組織のIT担当者は、これらの攻撃の傾向をよく知った上で、効果的な防御策を講じる必要があるだろう。