ブレンドン・トッドは大舞台で完全復活劇を演じることができるか?(撮影:GettyImages)

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<WGC-フェデックス・セントジュード招待 3日目◇1日◇TPCサウスウインド(テネシー州)◇7277ヤード・パー70>
第3ラウンドを「69」で回り、トータル12アンダーで辛くも首位を守ったブレンドン・トッド(米国)。しかし最終日は5打差に9人がひしめき、ビッグネームもずらりと並ぶ。最後の最後まで大混戦となりそうだ。
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1打差のトータル11アンダーで2位につけたのはアン・ビョンハン(韓国)。さらに2打差のトータル10アンダー・3位にはリッキー・ファウラー(米国)がつけている。さらに9アンダー・4位には連覇を狙うブルックス・ケプカ(米国)、8アンダーの5位にはジャスティン・トーマス(米国)が続く。
トップ5以下を見ても6位にフィル・ミケルソン(米国)、ルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)のメジャーチャンプを含む4人がつける展開。ちなみに10位にはジェイソン・デイ(オーストラリア)、シェーン・ローリー(アイルランド)、イム・ソンジェ(韓国)らも名を連ねている。
トッドは昨年11月に「バミューダ選手権」、「マヤコバ ゴルフクラシック」で連勝し、今季すでに2勝を挙げている。だがこれは2014年の「バイロン・ネルソン選手権」以来5年ぶりの勝利で、その間は“イップス”に悩まされる時間を過ごしてきたという。
「始まりは15年のBMW選手権だった」。この時トッドは第3ラウンドを最終組でプレーしていたが、4番ホールでフェアウェイから打ったセカンドショットが、その後3年間に及ぶスランプの始まりになった。
「4番アイアンで、50ヤードくらい右に出て、ブッシュも越えた場所まで飛んで行った。そのホールを『7』として、ちょっとショックを受けてしまった。それがその秋ずっと続き、右に打ってはハザードに入れて、ボールが無くなっての繰り返し…。メンタルが大きな要因だと思うけど、16年はずっと“イップス”との戦いだった」
それは深刻なものだった。「右が怖いので、左に打って…。どれほど予選落ちをしただろう」。実際、この15-16年シーズンで予選通過したのは4度だけ。50位以内に入っていた世界ランキングも18年には2000位を下回ることに。「ゴルフを辞めることも考えた」。苦しい日々が続いた。
そのトッドを救ったのは大学時代のチームメイトに勧められた「グレイト・ボールストライカー」という1冊の本だった。著者はブラドリー・ヒューズというオーストラリアのプロゴルファーだ。
「たくさんの写真とドリルがあった。選手としての感覚を取り戻し、あとはプレッシャーとの戦い。本にすごく感銘を受けて、彼に会いにも行った」
こうして昨秋には2勝を上げるまで復活。その結果、今世界選手権シリーズを戦うこともできている。ビッグネームが追い上げる最終日が真の復活劇の舞台となるのか。ぜひ注目したい。(文・武川玲子=米国在住)
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