在日米軍基地内で、新型コロナウイルス感染症が急拡大しているなか、在日米軍司令部は感染状況の公開を求める世論に押され、7月21日からホームページで基地別の新型コロナ感染者数の公表を始めました。

 ただ、情報の更新は週2回しかなく、感染者数を掲載するだけです。7月31日午前9時現在で127人の陽性が確認されていますが、米兵か軍属か家族なのかなどの属性や、感染経路、行動履歴などの詳細な情報は公表していません。

 新型コロナの感染防止には迅速な対応が求められ、そのためには感染状況の詳細な情報が不可欠です。

 にもかかわらず、河野太郎防衛相は7月31日の記者会見で、米軍に情報提供の改善を申し入れる考えはあるかと問われたのに対し、「在日米軍とそれぞれ担当する保健所の間で、情報のやり取りが既に行われており、それ以上必要ない」などと強弁しました。

 米軍関係者の感染が爆発的に広がった沖縄県は、米軍基地内の感染者数の情報を毎日更新し、基地従業員の検査状況などもあわせて公表しています。

 感染拡大を抑止し、基地周辺住民の安全・安心を確保するためにも、全ての在日米軍基地で感染者の行動履歴や濃厚接触者の有無などの詳細な情報を公表するよう、政府として米軍に求めることが必要です。