U−19日本代表合宿が中止 初日にコロナウイルス陽性者判明 反町技術委員長「慎重に慎重を」

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 日本サッカー協会(JFA)の反町康治技術委員長が1日に緊急で会見を実施。同日からスタートしたU−19日本代表候補トレーニングキャンプにおいて、参加者(選手)1名から新型コロナウイルスの陽性反応が認められたことを公表した。これにより、トレーニングキャンプは中止となった。

 U−19日本代表は1日からキャンプを実施。選手集合時に参加者全員に対して実施したSmartAmp法およびPCR検査の結果、陽性反応が確認された。当該者は発熱等の体調不良の症状はなく、今後は保健所の指示に従って対応していくことになる。また、当該者以外は全員が陰性で、体調不良等の報告はなく、保健所からは参加者に濃厚接触者がいないことが確認されているとJFA側は発表している。

 反町技術委員長は当日の経緯を説明。選手は個人で午前中にホテルに集合し、そのまま部屋で今回から導入したSmartAmp法およびPCR検査の検体を取り、結果が出るまではホテル待機となっていた。SmartAmp法は1時間程度で陽性、陰性の確認を取ることができ、選手1名は1回目で陽性反応となり、その後複数回行っても陽性反応を示し、同時進行で確認していたPCR検査も陽性反応となった18時頃に保健所へと連絡したと説明した。そのため、選手同士や選手とコーチの接触もなかったという。

 今回のキャンプでは計26名が招集されていたが、同日開催のJリーグに出場していた選手も含まれている。初日から合流していた人数などは、選手がJFA所属ではなく、学校やクラブチームの所属選手であるため、「全員が集まっていたわけではない」と述べるにとどめた。

 1名以外の陰性が確認された中でのキャンプ中止判断となったが、「昨今の感染拡大の状況を踏まえ、必要だから行っている活動でありますが、慎重に慎重を重ねないといけません。選手、関係者の健康を考えると、そうせざるを得ないと判断しました」と、理由を説明している。

 U−19日本代表は、10月にウズベキスタンで開催されるAFC U−19選手権を控える。大会上位4カ国には2021年にインドネシアで開催されるFIFA U−20ワールドカップの出場権が与えられる大切な大会。U−19日本代表は、7月に実施した5日間の短期トレーニング合宿で大会に向けての活動を再開し、今月は8月1日から5日までの合宿が行われる予定となっていた。