東京のまん真ん中、千代田区が大混乱だ。区議会が石川雅己区長を刑事告発する方針を固めると、区長は議会の解散を宣言し、収拾がつかない状態となっている。背景にあるのは、区長が規制緩和の見返りに高級マンションを優先的に購入したという疑惑だ。

石川区長は2001年に初当選し、現在5期目。4年前に千代田区内に建設された高級マンションの1室を約1億円で家族と共同購入したが、この部屋は地権者らに割り当てられる事業協力者住戸で、一般には販売されないものだった。このマンションは区によって高さ制限が緩和されており、「規制緩和の見返りに、区長はマンション購入で優遇されたのではないか」という疑惑が浮上。区議会は百条委員会を設置して区長を追及してきた。

そんななか、区長は今月20日(2020年7月)、突然、新型コロナ対策として区民に12万円を給付すると言い出した。区議会は「疑惑隠しのためのバラまきではないか」と反発し、区長が百条委員会で虚偽の答弁をしたとして、刑事告発する議案を可決した。これに対抗する形で、区長は刑事告発の議決を事実上の不信任決議だとして、議会の解散を宣言したというわけだ。

区議会「百条委員会」でも虚偽答弁

おととい28日、予算委員会の休憩中に小林孝也議長をフラリと訪れた石川区長は、「解散の通知です」と言うと、持っていた紙を「受け取れません」という議長に押し付け、「はい、置いていきます」と帰っていった。

「とくダネ!」の直撃に区長は、「この問題については告発自体が問題。われわれと議会との関係が正常じゃないから、区民の判断をいただきましょうということで解散をした」と話したが、区議会側は通知には法的な根拠がないとして、解散を認めない姿勢だ。

地方自治に詳しい新潟県立大学の田口一博准教授は「(議会側は)区長を告発すると議案を可決しただけで、不信任議決ではないから、解散は無理」と指摘している。田中良幸リポーターは「区民は怒りを通り越して、あきれています」

古市憲寿(社会学者)「見返りで高級マンション買えるなんて、こんな昭和みたいな話ってまだあるんですね」

下重暁子(作家)「自分の身を守るための解散で、まったく道理が通りません」