コロナ差別が全国に広がっている。その1つが、愛媛県今治市でばらまかれた30代男性感染者を中傷するビラだ。ビラは顔写真入りで「おい、〇〇(名前)!この顔に、ピンと来たらコロナ注意!」などと書かれ、地元の飲食店などの店先に置かれていた。

中傷被害にあった男性は23日(2020年7月)に陽性が判明。ビラは県が「30代男性が感染」と発表した24日当日にばらまかれた。スッキリの取材に男性は「見たときは絶望感というか、こんなことをされるのかと思った。なりたくてなったわけではないし、ちゃんと対策もしていたのに、犯罪者扱いされるのはどうなのか」と心境を語った。

被害男性は入院中で快方に向かっているが、「退院してからのことは考えたくもない。小さい町ですので、これからどうしていこうかという感じです。体力的にも精神的にもしんどいです」と話す。また、差別被害は家族にも及んでいるという。

「自警団的行動」の勘違い、やめてくれ!社会全体の人間関係崩壊か

社会心理学に詳しい新潟青陵大学大学院の磯井真史教授は「偏見・差別を受けるのではないかと感染を隠してしまうと、もはや誰に症状があるのか、感染しているのかが分からなくなってしまう。ウイルスに壊される前に、社会全体の人間関係が壊されていく」と危惧する。「(加害者は)自警団的な行動だと思っている。正しいと思ってしまうとブレーキがききませんから、かえって恐ろしいことになってしまいます」と磯井教授は言う。

キャスターの近藤春菜「あまりにもひどくて驚きます。自分や自分の家族が感染して差別を受けたら、という想像力もないし、感染してしまった人が言いづらくなる社会を作っているということも全く想像できていないです」

司会の加藤浩次「新型コロナに関する知識の欠如でこういうことをしてしまうのでしょうか。早く見つけて、早く感染経路を特定し、濃厚接触者を調べるというのが一番大事なことです」