新型コロナでおなじみになった消毒液や除菌シートだが、「消毒と除菌の違いは?」「使いすぎると肌が荒れるのでは?」「お店で買った物は消毒液で拭いてから使うべき?」など疑問は絶えない。正しい知識を日本感染症学会専門医の佐藤昭裕医師に聞いた。

厚生労働省の定義では消毒は「菌やウイルスを無毒化する」、除菌は「菌やウイルスの数を減らす」ことだが、佐藤医師は「日常生活ではあまりその違いを気にする必要はない」と話す。重要なのは、ウイルスの膜を壊し無毒化するのに必要なアルコール濃度だ。佐藤医師は「高すぎてもダメで、70〜80%くらいがよい」という。

アルコール製品は流水や石けんより手荒れしない。ただし...

「店に陳列されていた商品は使う前に拭いたほうがいいの?」という疑問には佐藤医師は「感染対策は持続可能でないといけません。厳しすぎると続かなくなるので、全部拭く必要はありません。気になる人はウイルスの活性がなくなるまで、置いておけばいい」。新型コロナの生存期間は、紙で3時間、段ボールで24時間、ステンレスが2〜3日、布が2日間、紙幣が4日間、マスクの外側は7日間だ。その期間置いておくだけでウイルスは無毒化するわけだ。

次は、店先に置かれている消毒液ボトルの正しい使い方だ。東京大学名誉教授のロバート・キャンベルは、ポンプをぐっと下まで押して、手のひらからこぼれるほどのアルコールを出した後、手のひらと甲によくもみ込んだ。「正解です」と佐藤医師。「だいたいの製品はワンプッシュ下まで押し切った量が適量になるようにできています。けっこう量が多いですが、これを手首までもみ込んで、乾かします。腕時計をしている人は外した方がいいですね」と解説する。

手荒れはしないのだろうか。佐藤医師は「実は、アルコール製品は流水と石けんより肌が荒れにくい。ただ、すでに手荒れをしている場合は悪化させてしまうので、保湿ケアをしっかりして手荒れしていない状態にしておくことが大事です」と言う。

司会の加藤浩次「『ワンプッシュで1日もちます』と書いてある消毒製品があったのですが」

佐藤医師「そんなに持続時間があるものはないと思いますよ」

加藤「あー、やっぱり...。あれ、ウソだ」