シンガポールのビジネス街を歩く女性(2020年6月11日撮影、資料写真)。(c)ROSLAN RAHMAN / AFP

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【AFP=時事】シンガポール裁判所は17日、首を絞めるなど元交際相手の女性(21)に暴力を振るった男に対し、禁錮12日の判決を下した。シンガポールでは、女性を標的とした犯罪の加害者に軽い刑が言い渡されることが続いており、非難の声が上がっている。

 裁判文書によると、シンガポール国立大学(NUS)の歯科学部生、イン・ジ・キン(Yin Zi Qin)被告(23)は昨年5月、元交際相手の女性に復縁を迫ったが断られ、女性が意識を失うまで首を絞めるなど暴力を振るった。

 キン被告は17日、禁錮12日が科されるものの犯罪歴がつかない「短期拘留」の判決を受けた。また80時間の社会奉仕活動やリハビリも命じられた。キン被告は最長で禁錮2年を科される可能性があった。

 この判決を受け、ネット上で非難の声が上がった。女性の人権団体アウェア(AWARE)は、「女性が経験した被害は最小限の評価しかされないことが多い。一方、男性に犯罪歴が付くことやその将来性については最大限に配慮される」と指摘した。

 シンガポールでは、女性を標的にした犯罪を起こした男子学生に軽い刑が言い渡されることが相次いでおり、議論を呼んでいる。

 中でも最も注目されたのは、寮のシャワー室で盗撮の被害を受け、加害者があまりにも軽いとがめ立てで免れたと思い、これを公にしたNUSのモニカ・ベイ(Monica Baey)さんだ。ベイさんの活動は、シンガポールにおけるセクシュアルハラスメントの告発運動「#MeToo(私も)」と呼ばれている。

【翻訳編集】AFPBB News

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