新型コロナのワクチンを共同開発している英オックスフォード大学と英の製薬会社アストラゼネカがきのう20日(2020年7月)、臨床試験の中間結果を発表した。18歳〜55歳の1077人を対象にした臨床試験で、すべての参加者にウイルスに対する強力な免疫反応が生成されたことを示し、9月にも実用化の計画だという。

ワクチン実用化のステップは「ステップ1未満」の動物実験からステップ1、2、最後のステップ3は「数千人を対象に広範な使用での安全性と有効性を確認」となっている。ステップ3に進んでいるのはイギリスと中国の2団体だけだ。

岡田晴恵教授「あとは安全性ということですね」

今回の研究結果によると、抗体が検出されて95%の人が1カ月後に4倍増加し、キラーT細胞もすべての人に活性化が見られ約2カ月後まで維持したという。抗体はウイルスを攻撃し無力化し、キラーT細胞はウイルスに感染した細胞を破壊するものだ。

司会の羽鳥慎一「この結果、どうでしょうか」

白鴎大学の岡田晴恵教授「結論からいうと、キラーT細胞の活性化はいいですね。もう一つは抗体があがっていること、ふつうは動物まではあがってくるのですが、ヒトはなかなかあがってこなかった。あとは安全性ということですね」

青木理(ジャーナリスト)「今後量産にどれくらいかかるのか、ということですね」

アストラゼネカは「当初は10億回分とみていたが、インドの大手ワクチンメーカーと契約し、さらに10億回分、計20億回分が可能」だという。この20億回分をめぐって各国が動いている。イギリスは1億回分、ドイツ、フランス、イタリア、オランダのワクチン同盟は最大4億回分、アメリカは3億回分を確保している。

日本はどうなるのか。先月26日(2020年6月)にアストラゼネカと協議入りで合意し、アストラゼネカのCEOは「できる限り早く1億回分を日本に供給することを目標としている」と話した。

羽鳥「で、国内での実用化に向けて、政府は来月(2020年8月)にも臨床試験実施協議中で、2021年春の実用化を目指すということです。少し、見えてきたのかな、という感じがちょっとあります」