自分の説明責任はそっちのけ(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ

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 政府の「Go To トラベル」キャンペーンを巡り、「都民、国民に対しての説明が求められるのではないか」とクギを刺していた小池都知事。政府の説明責任を問うていたのに、自分は都議会に出て来ようとしないのだからアキれてしまう。

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 17日、都知事選後初めての議会となる都議会臨時会が開会。都は新型コロナウイルス感染対策費として総額約3132億円の補正予算案を提出した。

 問題は、この補正審議に小池知事が出席しようとしないこと。知事与党の都民ファーストの会(都F)都議が委員長を務める議会運営委員会は10日、小池知事が出席しない常任委員会だけで予算質疑を行うことを提案。共産党都議団が17日の臨時会で、小池知事に答弁を求めるため特別委員会設置の動議を提出したものの、都F、自民党、公明党の反対多数で否決された。このままでは、小池知事が会期中に答弁に立たないという異常事態になってしまうのだ。

■「都民へ語るべき具体策がない証左」

 共産党都議で同党都議団政調委員長の白石民男氏がこう言う。

「臨時会とはいえ、小池知事は2期目をスタートさせた直後であり、政治姿勢やコロナ感染拡大の現状をどう捉えているかなど、都民に説明すべきことがたくさんあります。知事自らが『質疑したい』と言えば都議会与党が反対する理由はありません。矢面に立ちたくないのか、議会に出て来たくないのがアリアリです」

 今回の補正予算の財源は主に、国の交付金。都の貯金である「財政調整基金」は温存されるため、議運は「知事が出てこなくてもいい」と判断したという。

「都内の新規感染者は300人に迫る勢いで急増しています。知事自ら感染防止策を都民に説明するのが本来あるべき姿です。議会に出てこないのは都民へ語るべき具体策がない証左です」(白石民男氏)

 小池知事は都議会から逃げている一方、政府に対しては、やたら勇ましい。感染が拡大する中、「Go To トラベル」を強行する政府を「冷房と暖房をかけることにどう対応すればいいのか」と当てこすり、政府が東京を除外したことについて「『よーく』ご判断されたことなんだろうと思います」と皮肉っていた。

 政府と泥仕合を演じているヒマがあるなら、都民に具体策を「よーく」説明してもらいたい。