出廷した李明姫被告=14日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】大韓航空を中核とする財閥、韓進グループの故趙亮鎬(チョ・ヤンホ)前会長の妻で、自宅警備員ら職員を常習的に暴行した罪に問われた李明姫(イ・ミョンヒ)被告に対し、ソウル中央地裁は14日、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年6カ月)、社会奉仕80時間を言い渡した。

 同地裁は「被告の犯行は、自身の影響下にあった被害者たちに常習的に暴行と暴言を加えたもので罪質は良くない」と指摘。李被告が大企業会長の配偶者という地位にいるのに対し、被害者は運転手や自宅管理者らで、李被告の不当な行為に耐えるしかない立場だったとした上で「社会的な非難を受ける可能性が高い」とした。

 李被告は、大韓航空機内で客室乗務員のナッツの出し方に怒り滑走路に向かっていた機体を引き返させ「ナッツ姫」と呼ばれた趙顕娥(チョ・ヒョンア)大韓航空元副社長の母親。2011年11月から18年4月まで、運転手ら自宅で働く職員9人に対し計22回にわたり声を荒げて暴言を吐いたり暴行を加えけがを負わせたりした罪に問われ、起訴された。