“ビースト”アキンフェンワを擁するウィコムが2部昇格!…133年の歴史で初

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 リーグ・ワン(英3部)の昇格プレーオフ決勝が13日に行われ、ウィコム・ワンダラーズが2−1でオックスフォード・Uを下し、チャンピオンシップ(2部)への切符を手に入れた。

 1887年創設のウィコムがイングランドの2部相当リーグに昇格するのは、史上初のこと。同クラブは1993−94シーズンにフットボールリーグのディヴィジョン3(当時の4部相当)に初昇格して以降、3部と4部を行き来していたが、遂に念願が叶った。

 ウィコムの躍進をピッチ内外で支えたのは、同クラブで公式戦通算173試合に出場し、53得点37アシストを記録している38歳のイングランド人FWアデバヨ・アキンフェンワだ。100キロを超える体重、ベンチプレスの最高値は200キログラムとサッカー選手離れした驚異的なフィジカルを誇り、『FIFA』シリーズでは14年連続で全選手中トップの能力値。「世界最強」の選手として熱烈な支持を得ている。

 オックスフォード・U戦の62分から出場したアキンフェンワは試合後、イギリスメディア『スカイスポーツ』のインタビューに対して次のようにコメント。チームへの感謝を述べるとともに、ファンを公言しているリヴァプールのユルゲン・クロップ監督に向けてもメッセージを送った。

「(インタビュアーに対して)俺たちが何を成し遂げたか言ってくれよ。全然聞こえないぞ!そう、チャンピオンシップへの昇格だよ!」

「今夜俺にWhatsApp(メッセンジャーアプリ)で連絡できるのはクロップだけだ。彼と一緒にお祝いがしたいね!」

「よし、よし、まずは落ち着かせてくれ。何よりもまず、不可能を可能にしてくれた神に感謝したい。次に、俺は(ウィコムに加入した)4年前、失業者同然だった。俺にとって、人生とフットボールは意見のぶつけ合いだ。4年前には、色んな人から疑問も投げかけられたよ。俺を信じてくれた監督と仲間に出会うことができて、俺は幸せで恵まれている。彼らのために言うよ。俺たちはチャンピオンシップに行くんだ!」