13日夜から14日にかけて再び雨のピークを迎えます。局地的には非常に激しい雨が降る恐れがあり、雨量がさらに増えるでしょう。土砂災害や洪水など新たな災害に警戒が必要です。

13日夜から14日 非常に激しい雨の恐れ

13日の日中はいったん雨がやんだり、降り方が弱まったりした所もありましたが、13日夜から14日にかけては再び広い範囲で雨のピークを迎えるでしょう。九州から関東甲信にかけて、あちらこちらに発達した雨雲がかかりそうです。道路が川のようになるほど「激しい雨」の降る所があり、局地的には車の運転が危険なくらい「非常に激しい雨」の降る恐れもあります。この激しい雨や非常に激しい雨をもたらす雨雲は低気圧や前線の動きに伴って移動するため、雨のピークは「雨雲レーダー(予想)」を参考にするとイメージしやすいでしょう。

雨量さらに増える

一番上の図は、13日9時からの48時間に予想される、最も多い降水量を色分けして示したものです。15日9時までの2日間で、日本海側を中心に200ミリを超える所が多く、300ミリを超えるような大雨となる所もあるでしょう。
今回のポイントは、これまでの記録的な大雨により、あちらこちらで地盤が緩んでいるおそれがある、ということです。そのため、雨量そのものは、先週までの雨量に及ばないとしても、土砂災害の危険度が急に高まるなど、災害につながりやすくなりそうです。川の水かさもすでに増している所が多く、水位の急激な変化にも注意が必要です。

避難は早めに 垂直避難も

雨のピークが深夜から明け方にあたるエリアは特に、雨が強まる前の早めの避難が肝心です。すでに屋外への避難が難しい状況になってしまった場合には、山の斜面や崖とは反対側の部屋や、2階以上の部屋へ移る「垂直避難」も有効です。万が一に備えて、気象情報や自治体からの情報をこまめにチェックし、家族や近所の方と声をかけあって早めに行動しましょう。