昨年の老後資金2,000万円問題に始まり、消費税率アップ、そして今回のコロナ禍。お金について改めて考えるようになった堅実女子も、多いのではないでしょうか。

「ところで、うちには一体いくらくらい貯金があるのだろう……」
パートナーがいる人で、実は実態を把握していないという人もいるのでは?

今回は、松井証券株式会社が実施した「夫婦の家計管理事情に関する調査」結果をご紹介していきます。

夫婦間の隠し事、第1位は?

永遠の愛を誓い、一緒になった夫婦といえども、相手に言えないことの一つや二つはあるはず。「あなたが、パートナーに隠していることを教えてください」の質問に対しては、隠し事がない(67.4%)の回答以外では、1位がお金関連(20.9%)、2位恋愛関係(9.5%)、3位趣味関係(7.5%)が上位にランクインしました。

1位のお金関連について、より詳しく見ていきましょう。「あなたは、パートナーに自分の所得額と貯蓄額を共有していますか」と質問したところ、所得額については、正確に共有している人は62.1%、サバを読んでいる人が12.5%、そもそも共有していない人が25.4%という結果に。3人に1人以上は所得額を正確に共有していないことがわかりました。
一方の貯蓄額に関しては、正確に共有している人が46.8%、サバを読んでいる人が20.6%、そもそも共有していない人が32.6%と、半数以上が貯蓄額をパートナーに正確に伝えていないようです。

曖昧にしている人は結構多いのだな、という印象でしょうか。

所得額・貯蓄額共に、サバを読んでいると回答した人に対し、「あなたは、パートナーにいくらサバを読んで共有していますか」と質問。すると、所得額は、「若年夫婦が月額5万円(中央値)、熟年夫婦が月額3万円(中央値)、との回答結果が得られました。
貯蓄額は、若年夫婦が50万円(中央値)、熟年夫婦が100万円(中央値)、サバを読んでパートナーに伝えているとのことです。

自分のことにお金を使うために低めに共有しているのか、それとも見栄を張りたいがために高めに伝えているのでしょうか。そもそも夫婦のお財布は別、相手の状況を正確に把握する必要はない、と考えている人もいるでしょう。

正確な額を共有するタイミングは?

もし後ろめたさを感じている場合、何かしらの事情で正確な額を伝えなければならないとき、なかなか言い出しにくいことが多そうですね。

後ろめたさを抱えているなら、早めに共有したほうが気が楽かもしれません。正確に共有している人は、どのタイミングで共有したのでしょうか。

所得額・貯蓄額共に「正確に共有している」と回答した人に、どのタイミングで共有したかを質問。交際中、婚約時などさまざまなタイミングがある中で、「入籍時」が最も多い回答結果になりました。一緒に家族を作り上げていこうというタイミングに伝えているようです。

これから結婚を考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

どんなタイミングでも尽きないお金の悩み。

【調査概要】
「夫婦の家計管理事情調査」松井証券株式会社調べ
・調査方法:インターネット調査
・調査時期:2020年3月
・調査対象:
<若年夫婦>結婚3年以内の20-30代男女計400名(男性200名 / 女性200名)
<熟年夫婦>結婚30年以上の50-60代 男女計400名(男性200名 / 女性200名)
※小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合もある