今後楽しみな守護神の多いU-19世代の中でも注目のGK鈴木彩艶。U-20ワールドカップで「次こそ結果を」

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 01年生まれの18歳GK小畑裕馬(仙台)が7月4日のJ1湘南戦で1-0の完封デビュー。その試合を皮切りに3試合連続J1でフル出場を果たした。また、00年生まれの19歳GK梅田透吾が、7月4日のJ1名古屋戦でデビューしてから3試合連続で清水のゴールを守っている。彼らの活躍・奮闘が他の若手守護神たちに刺激と活力を与えている。

 U-19日本代表候補合宿(7月11日〜15日、千葉)に参加している17歳、GK鈴木彩艶(浦和ユース)は12日の練習後、「年代の近い選手が実際に試合に出ているという部分では、自分も本当に悔しい気持ちでいますし、自分のチームで出たいという気持ちが強くあります」と心の内を明かした。

 鈴木は、今後が楽しみな選手の多い若手GKの中でも注目の才能だ。当時15歳で17年のU-17ワールドカップメンバーに選出。16歳だった19年のU-20ワールドカップも飛び級でメンバー入りを果たした。そして、同年のU-17ワールドカップでは日本の守護神として凄みのあるプレー。オランダ、アメリカ、セネガルを無得点に封じ込んだ。今年2月のJ1開幕戦やルヴァンカップですでに浦和トップチームでのベンチ入りも果たしている。

 日常のトレーニングから妥協することなく自分磨きを徹底。今回のU-19代表候補合宿もその姿勢に変わりはない。「(U-20ワールドカップの)アジア予選の正GKとして試合に出たいですし、その先のワールドカップでも試合に出たいので、そこを目標に代表ではやっています」。開催中のU-19代表候補合宿で小畑は不在だが、招集されている2人のライバル、山田大樹(鹿島)、野澤大志ブランドン(FC東京)以上の5日間を過ごす。

 鈴木にとって、U-20ワールドカップは新たな目標となっている。昨年のU-17ワールドカップはメキシコに0-2で敗れてベスト16敗退。「(今回)新たに代表として選ばれて、これから代表としてやっていくのは本当に嬉しく思います。自分も一回U-20に行ったので、先輩方の悔しい思いというのもありますし、U-17では実際に試合に出て肌で感じた部分があるので、U-20ワールドカップという舞台で次こそ結果を出したいという思いがあります」と力を込めた。

 新型コロナウイルスの影響による自粛期間も感染予防対策を徹底した上で自主トレーニング。体重を維持しながら、体脂肪率を落とすことに成功した。今年から浦和のトップチームでトレーニングしている鈴木は、これまでよりもレベルの高い日常の中で「どのタイミングでもシュートを打ってくるものに対して、いかに良い準備をするか」などU-17ワールドカップで課題となった部分に取り組めているという。このU-19代表候補合宿でも、12日はGKのトレーニングメニューや6対6プラスフリーマンで切れのある動き。DF無しのクロス・シュート練習でも相手は彼のゴールを破ることに苦慮していた。浦和で練習試合や紅白戦を重ねており、試合勘も問題無さそうだ。

「GKとしてセービングというのはもちろんですけれども、自分のキックからゴールとかチャンスを作れるようにしたいので、そういうところを見て欲しいと思います」。アジアの戦いやU-20ワールドカップで日本を上のステージへと導き、存在価値をより高めるか。GK西川周作をはじめ、浦和でポジションを掴むことは容易でないが、逸材GKはこの争いにも本気でチャレンジし続ける。

(取材・文 吉田太郎)