日立グローバルライフソリューションズ(日立GLS)は7月10日、東京大学高齢社会総合研究機構(東大IOG)との産学連携により、超高齢社会の課題解決に資するソリューション開発に取り組むプロジェクトを始動すると発表した。まずは、要介護に至る手前の状態であるフレイル(虚弱)の予兆を検知する技術開発に着手する。

プロジェクトの概要

日本においては、高齢者の生活変化への気づきと早期対処が求められており、特にQoL向上や健康寿命の延伸につながるフレイル対策は注目を集めていることに加え、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛は高齢者の健康への懸念を深刻化させているという。

コネクテッド家電や単身高齢者向け見守りサービス「ドシテル」などを提供する日立GLSでは、超高齢社会に関する知見を持つ東大IOGと、AI技術の活用などでは日立製作所 研究開発グループと連携し、フレイルの予兆を検知する技術をベースとした高齢者のQoL向上や健康寿命延伸を目指すソリューション開発に取り組むプロジェクトを始動する。

日立GLSのコネクテッド家電(冷蔵庫、電子レンジなど)に加え、プライバシーに配慮した人感センサや高性能センサにより、日常生活を妨げずに継続的に行動を認識し、時系列データで高齢者宅内の行動の変化を把握する。この行動情報をもとにAI技術(行動認識技術)を利用した解析結果と東大IOGの知見を用いて、日常生活の活発さを表す「生活の活き(せいかつのいき)」として可視化することで、フレイルの兆候を見極めることが可能になると考えられるという。

フレイルの予兆を検知する技術のイメージ

同技術を活用し、高齢者の食生活・身体活動を豊かにするサービスや家族による生活見守りサービスなど、パートナー企業とのタイアップによるトータルソリューションの開発・提供を目指す。