[ちちんぷいぷい−毎日放送]2020年6月24日放送の「知ってそうで知らない世界」のコーナーで、大阪で人気のアイスキャンデーを紹介していました。

大阪の「551蓬莱」といえば、「豚まん」が全国的に有名です。そして、夏に製造販売の最盛期を迎えるのが、年間販売本数1000万本を誇るアイスキャンデーです。こちらは、豚まんとは違って東日本ではあまり馴染みがないかもしれません。

番組では、そんな551のアイスキャンデーの秘密について取材していました。


白くまがシンボルのアイスキャンデー(画像は551蓬莱公式サイトより)

大阪人のソウルフード

定番商品は、「ミルク」「アズキ」「チョコ」「パイン」「抹茶」「フルーツ」の6種類です。その他、期間限定商品が毎年2種類出ているそうで、2020年は5・6月は「プリン味」、7・8月は「ミックスベリー味」とのこと。

限定商品の味を2か月で変える理由は、初夏は濃厚系、真夏はさっぱり系と、気温に応じて味を変えて売り上げUPを図っているそう。

8人で製造しているという工場は少数精鋭で、1日一人1万本、計8万本を製造しています。

ミルク味の材料は、加工乳、練乳、砂糖、コーンスターチですが、そこにゼラチンを入れることによって程よい粘り気が出て、凍らせると独自の「シャリッ!」とした食感が。

このアイスキャンデー誕生の裏には苦労も。夏には名物の「豚まん」の売り上げが落ちるので、昭和20年代からカップアイスやアイスケーキ、シューアイスなど様々な商品を販売していました。

しかし、歩きながら食べにくいと不評のため、食べやすさを追求した結果、現在の棒タイプに。

パッケージの白くまにも理由がありました。

2004年に、大阪の天王寺にある「天王寺動物園」に白くま1頭を寄贈。初代の白くまが亡くなった後は、再び06年と15年にそれぞれ1頭ずつ寄贈しました。名前は「ゴーゴくん」と「イッちゃん」で、「ゴーゴーイチ(551)」。今も来場者を楽しませています。

551の「豚まん」と「アイスキャンデー」は、大阪人に愛されるおなじみの味です。

久しぶりに「アイスキャンデー」を食べてみたくなりました。

(ライター:まみ)