ソフトバンク・工藤公康監督【写真:藤浦一都】

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九州各地の豪雨被害に「皆さんのことが心配です」

■ソフトバンク 4-3 楽天(7日・PayPayドーム)

 首位・楽天を本拠地に迎えたソフトバンクは、千賀滉大投手が今季初登板。自己最速タイの161キロを記録するも、球を操りきれず、5回で94球を要して、3失点でマウンドを降りた。右腕の復帰に工藤監督は「ボールが高いところはありましたが、力は強かったし(あとは)微調整かなと思います。当たっている楽天打線に3点というのはよしとしないといけないかなと思います」と振り返った。

「チームのエースとして頑張ってきた自負もプライドもあるでしょうし、(今季登板の)初戦で勝てたというのは彼にとって非常に大きいと思います」と、千賀に白星がついたことを喜んだ。初回に同点2ラン、5回に勝ち越し打を放った柳田のバットの貢献も大きく、「取られてもすぐに取り返すことが大事。そういう意味ではすごくいいホームランを打ってくれました。あとは1点ほしいというところできっちり打つところはさすがですね」と3番打者の働きに目を細めた。

 首位相手の6連戦。大事な初戦を接戦でものにした工藤監督は「いや、もう、良かったです。楽天さんは上にいるのでね、1つ取れたのはまた明日につながると思います」とホッとした表情を見せた。最後に九州各地に豪雨被害が広がったことについて「皆さんのことが心配ですし、ホークスらしい野球をやっていって少しでも皆さんに明るい話題を届けられるように頑張ります」と、熊本地震以来、ユニフォームの右袖につけた『ファイト!九州』の精神を貫くことを誓った。(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)