「ゲーマーおばあちゃん」として知られる90歳の森浜子さん。長尾恵介さん提供(2020年5月29日撮影、同月31日入手)。(c)AFP PHOTO / Courtesy of Keisuke Nagao

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【AFP=時事】「ゲーマーおばあちゃん」として知られる90歳の森浜子(Hamako Mori)さんは毎日、動きを俊敏に保つために指の体操をしている。編み物や刺しゅうのためではなく、ビデオゲームのためだ。

 森さんは1日3時間以上、自分の好きなゲームの仮想世界でモンスターと戦ったり、ミッションに出かけたりしている。動画共有サイト、ユーチューブ(YouTube)で人気チャンネルも持っている。

 AFPのインタビューにビデオチャットで応じた森さんは「毎日ゲームに夢中なんです」と語った。画面上の敵を退治することが、格好のストレス解消になるという。「毎日が楽しくなりました」

 ユーチューブへの投稿ビデオはいつも、親しみのこもった「こんにちは」というあいさつとお辞儀で始まる。しかし、ゲームをプレーし始めると、おばあちゃんらしいそぶりは一切消え、「コール オブ デューティ(Call of Duty)」では銃を携えたキャラクターに、「ニーア オートマタ(NieR: Automat)」では剣を振り回すアンドロイドに変身する。

 千葉県に家族と住む森さんは、世界最高齢のゲーム・ユーチューバーとしてギネス世界記録(Guinness World Record)にも認定されている。

■ユーチューブのファンは35万人

 森さんはゲーム界の新参者ではない。約40年前に趣味でゲームを始めて以来、約200タイトルをプレーしてきた。最初に使ったのは、子どもがはまっていた家庭用ゲーム機「カセットビジョン(Cassette Vision)」だった。「面白いことが世の中にあるんだなあって思ってね。その時に気づきました」

 それからというもの、「スーパーマリオブラザーズ(Super Mario Brothers)」「ドラゴンクエスト(Dragon Quest)」「ファイナルファンタジー(Final Fantasy)」「コール オブ デューティ」などゲーム界の大ヒット作の大半をプレーしてきた森さんは、夢中になると深夜2時まで起きていることもあるという。「自分で思うように自由にできるところが魅力」だというゲームが「生きがい」になっている。

 普段は家で一人でプレーしている森さんだが、他のゲーマーたちとつながるために2014年にユーチューブ・チャンネル「ゲーマーグランマ(Gamer Grandma)」を開始した。ゲームをフィーチャーしたコンテンツだけでなく、日常生活を紹介するコンテンツも含めて月に3〜4回、孫が撮影した新しい動画を投稿しており、35万人のファンを引きつけ、数百万回の再生回数を誇っている。

「一人でやるよりも、みんなに見てもらったほうが、なんか、反応があって、面白いですからね」と森さんはいう。

 森さんは90歳になった今も元気に戦っているが、最先端のゲームの中には俊敏な手の動きを必要とするものがあり、それが難しいという。「難しくなりましたね。本当に難しいです」と言いながら森さんは、ゲームの準備運動として毎日やっている手指の体操を説明してくれた。

■何かやるということ

 けれど、諦める気持ちは森さんには一切ない。「いろいろなこと、進んでやっています。難しいからって、拒否しないで。何もしないよりはいい」「ゲームじゃなくってもいいんじゃないですか。何かやるということはいいと思いますよ」。森さんは80歳になるまでは定期的に水泳もしていた。編み物は今もやっている。

 今の森さんが心待ちにしているのは、今年後半とされている「プレイステーション5(PlayStation 5)」の発売だ。「これは悩みの種ですよ。本当に欲しいんですよ」

【翻訳編集】AFPBB News

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