J1通算632試合出場を達成したG大阪のMF遠藤保仁【写真:高橋学】

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遠藤がダービーに敗れた一方、セリエA新記録を打ち立てたブッフォンは見事に勝利

 ガンバ大阪の元日本代表MF遠藤保仁が4日、J1リーグ再開初戦となった第2節セレッソ大阪戦に先発出場し、歴代単独最多となるJ1通算632試合出場を達成した。

 同日、セリエA通算648試合の新記録を打ち立てたユベントスの元イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォンになぞらえ、イタリアメディアは「日本のブッフォン」と報じている。

 ホームで迎えた再開初戦で、遠藤は先発メンバーに名を連ねた。J1単独最多となる通算632試合出場。無観客のパナソニックスタジアム吹田で、横浜フリューゲルス時代の先輩である元日本代表GK楢粼正剛氏の記録を破り、金字塔を打ち立てた。

 ボランチとして“メモリアルゲーム”に先発出場した遠藤は、パスを散らしながらリズムを作ろうとするが、G大阪は思うように攻撃の形を作れない。前半アディショナルタイム2分には、C大阪FW奥埜博亮に先制点を許した。1点を追うなかで、遠藤は後半9分にMF井手口陽介と交代。試合はその後、同17分にC大阪のDF丸橋祐介に強烈なミドルシュートを叩き込まれて0-2とされ、PKで1点を返すも、そのまま1-2で敗れた。

 イタリアメディア「Derby Derby Derby」は「ヤスヒト・エンドウは日本のブッフォン」と見出しを打ち、「ガンバ大阪のヤスヒト・エンドウは“ほぼ”ブッフォンのように632試合に出場。いろんな意味で“ほぼ”だ」と伝えた。

 ユベントスのGKブッフォンは同日、セリエA第30節のトリノ戦に先発出場。元ACミランのDFパオロ・マルディーニ氏が持っていたリーグ最多出場記録を「648」に塗り替え、試合も4-1で勝利した。記事では、「23年目を迎える40歳のエンドウは、632試合の記録を樹立したが、ダービーに敗れた。ブッフォンはセリエA通算648試合目の出場を4-1の勝利で祝った」と触れており、勝敗の差を受けて“ほぼ”と伝えたようだ。

 もっとも、勝利で祝えなかったとはいえ、遠藤がカルチョの国イタリアも注目する大記録を打ち立てたことに変わりはない。どこまでその記録を伸ばすのか、海外も熱視線を送ることになりそうだ。(Football ZONE web編集部)