品切れが相次いでいる「ハッカ油」は実は使い道の多い万能の製品だ

写真拡大

 北海道の「北見ハッカ通商」の売上が例年の2倍近くに増えている。理由は主力商品の「ハッカ油スプレー」。マスクに吹きかけると清涼感を得られるということで注目を浴びている。実はハッカ油の使い道はマスクだけでなく幅広い。今回はハッカ大好きな筆者がジメジメした梅雨や猛暑の夏に役立つ北見ハッカ通商のハッカ油活用術を紹介する。

●食品添加物だから口に入れてもOK! おすすめの料理アレンジ



 北見ハッカ通商のハッカ油は食品添加物なので、リキュールやお菓子の着香料としても使えるのが特徴だ。炭酸水やお酒の香り付けにも便利だが、温かい紅茶に少量溶かして飲むのもおすすめ。爽やかなハーブティーで冷房で冷えすぎた体を温められる。

 筆者のお気に入りは、アイスクリームにハッカ油を吹きかけるアレンジ。バニラやミルクのアイスが爽やかなミント風味になり、最後まで飽きずに食べられる。なお、ハッカ油の種類によっては口に入れられないものもあるので、必ず「食品添加物」の記載があることを確認しよう。

●お風呂やハンカチに垂らせば冷房代の節約にも



 暑い夏はシャワーや入浴が億劫になりがちだが、ハッカ油を活用すると快適になる。例えば、湯舟に3〜4滴垂らしてよくかき混ぜると、清涼感のある入浴剤に変身。30分〜1時間ほどひんやり感を楽しめるのに加え、ほのかなハッカの香りでリラックスできるのがポイントだ。

 筆者のおすすめはシャンプーに混ぜて使う方法。シャンプーにハッカ油を2〜3滴垂らして混ぜ合わせ、あとは普通に洗髪すればOK。最初は何も感じないが、徐々に清涼感が頭全体に広がってくる。ひんやり感が強いので、泡を洗い流すときのシャワーが冷水のように感じることも。入浴後も清涼感が続き、タオルドライやドライヤーを使うときも爽快感を味わえる。

 また、ハッカ油をハンカチに吹きかけると汗拭きシートの完成。汗ばんだ額や首筋を拭くと、メントールの効果によってかなりの清涼感を得られる。加えてハッカの香りには消臭効果があり、気になる汗の臭いをブロックできるのも利点だ。

●薄めれば自然由来の虫よけスプレーに



 夏に遭遇する天敵といえば、コバエやゴキブリなどの害虫。虫よけを置けば対策になるが、キッチン周りや子どもがいる場合、成分に化学薬品が入っているものは使いづらい。そんなときは、スプレーボトルに無水エタノール10mlとハッカ油10〜20滴、水道水90mlを入れてよく混ぜ合わせた「ハッカ油スプレー」を使うといいだろう。

 あとはスプレーをゴミ箱や三角コーナー、網戸などに吹きかけるだけ。コバエやゴキブリはもちろん、ダニや蚊などアレルギー症状を引き起こしかねない虫もブロックできる。以前、筆者の自宅はアリの侵入に悩まされていたが、ハッカ油スプレーを撒きはじめてからは一匹も見かけなくなった。

 また、体に吹きかけても虫よけの効果がある。肌がひんやりするのに加え、虫よけにありがちな独特の臭いを感じないのが嬉しいポイント。ブヨやアブやなどにも効果があるため、山登りや渓流釣りといったレジャーにも役立つ。

 ハッカ油は自然由来の成分でクールダウンや防虫の効果がある万能アイテム。冷房を使いすぎずに猛暑を乗り切りたい人、家に害虫を寄せ付けたくない人は使ってみよう。ただし、小鳥や猫などがいる場合は精油の使用はNG。ペットを飼っている人は安全性の確認が必要だ。(TEKIKAKU・山崎理香子)