米テキサス州ヒューストンの医療機関で、新型コロナウイルス患者を運ぶ医療関係者(2020年7月2日撮影、資料写真)。(c)Mark Felix / AFP

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【AFP=時事】米南部の州の市長らは5日、新型コロナウイルス感染拡大の深刻さを過小評価しようとするドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の発言に反発し、市が同ウイルス感染者の急増に対処できなくなる危険な状態にあると警告した。

 ウイルス感染者の入院者数が記録的な水準に達しているアリゾナ州では、フェニックス(Phoenix)のケイト・ガイエゴ(Kate Gallego)市長(民主党)が米指導者らの「矛盾したメッセージ」は問題だと明言。「トランプ大統領は私たちのコミュニティーに来て、マスクを着用しないことを選び、大規模な集会を開いた…一方、私が人々に強く求めているのは」外出しないことと人の集まるところを避けることだと語った。

 ガイエゴ氏は米ABCの番組「ディス・ウイーク(This Week)」で、検査能力が不十分なためにウイルスの症状があると感じている人も含め検査を受けるために最長8時間、車で待たされた人もいると指摘。連邦緊急事態管理庁(FEMA)に検査の支援を求めたが検査支援の方針を変えようとしていると言われ、「私たちは危機的な事態にあるのに彼らは勝利宣言をしているような感じがする」と明かした。

 テキサス州オースティン(Austin)のスティーブ・アドラー(Steve Adler)市長(民主党)は、新型コロナウイルス感染症は99%が「完全に無害」としたトランプ氏の発言について、同ウイルスを過小評価する言い方には「怒り」を覚えると明言。米CNNテレビで「米国民に明確なメッセージを送らないのは危険だ」と述べ、同市は「来週か10日以内に病院の集中治療室(ICU)が患者であふれる方向に向かっている」と話した。

【翻訳編集】AFPBB News

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