コロナが変えた日本人の「恋愛・結婚」観。相手に求める条件の変化が明確に

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 国内最大級の恋活・婚活マッチングアプリ「Pairs」を運営する株式会社エウレカが、「新型コロナウイルスの恋愛・結婚の価値観への影響調査」を実施し、コロナウイルスの拡大で人々の恋愛観・結婚観がどう変化したのか調査した。調査は、今年5月14日〜26日にかけて、一般消費者2918名を対象に行われた。

◆「価値観の一致」がますます重要に

 恋愛観について聞いたところ、約2割がコロナウイルスの感染が拡大したこの2〜3ヶ月で「恋愛観に変化があった」と解答した。具体的には”自分とは異なる考えや意見、行動をする人を(コロナ禍で特に)目にするようになり、同じ考え、感覚を持った人がいいなと思うようになった”など、従来から重要視されていた「価値観の一致」をさらに重視する人が増えている。

 結婚についても、同様の回答が見られた。東日本大震災の結婚への影響を綴った『震災婚』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の著者・白河桃子氏も、オンラインセミナーで、「生命を脅かすような災害の後に人は自らのライフコースを変更するような重大な行動を取る。中長期的な目では、コロナウイルスの感染拡大は人々のライフコースになんらかの影響があると言える」とコメントした。

 また、同じくコメンテーターとして同席したジャーナリスト・治部れんげ氏は「ポストコロナでは、感染症対策の意識が近かった人が、価値観が合う人として求められていくのでは」とコメント。

◆男女ともに問われる「経済的安定」

また、経済不安から収入や職業などの経済的安定も、より重要視されるようになっていることが想定される。

 これについて治部氏は「男女関係なく、経済不安を感じている状況。女性だけでなく、男性も女性に安定性や経済力を求めるようになっており、経済力の需要が複雑化することが想定される。テレワークの普及もあり、女性は家事をし、男性は働くという従来の男女の役割感は緩和されていくのでは」とコメントした。

◆コロナで恋活・婚活を休止した人が多数

 新型コロナウイルス感染拡大後の「交際・結婚意欲の変化」に関しては、20〜39歳の約3割が「交際相手が欲しい気持ちが強まっている」と回答した。しかし新しい出会いには消極的な人が多い。全体の7割が「現在恋活・婚活をしていない」と回答し、そのうちの64%は「コロナウイルスの影響で現在活動を休止している」と答えている。

 コロナウイルスが感染拡大し始めた2月〜3月頃から、婚活パーティなどのオフラインでの活動が休止となったことなどが大きな理由だと考えられる。再開予定は「ウイルスの感染拡大が完全に終息した後」という意見が多く、初対面の人と出会う恋活・婚活には、まだ消極的な姿勢が続きそうだ。

◆今後は「不特定多数の集まりは控えたい」

 「新型コロナウイルス終息後の恋活・婚活方法の変化」について聞くと、20〜39歳の結婚意向ありの人のうち24%が「変化がある」と回答している。これまでとは違い「不特定多数が集まる場所は控えたい」と考える人が少なくないようだ。

 感染を防止するため、オンラインでの活動に積極的な回答も多かったが、株式会社エウレカの代表取締役石橋準也氏は「オンラインとオフラインでは、そもそも恋活・婚活における役割が違うので、どちらかすべてが内包することはないと見ている」とコメントした。

 オンラインで出会っても、デートに行ったり、いざ結婚しようと考えるまでの過程には、必ずオフラインでのコミュニケーションが必要になってくる。未婚化による少子化も深刻化しており、厚生労働省が6月5日に発表した2019年の人口動態統計(概数)によると、出生数は86万5234人。出生率は2006年から上昇傾向が続いていたが、16年から4年連続での低下となっている。

 コロナウイルスの感染拡大により、国民は経済活動だけでなく恋愛における活動も停止せざるを得なくなっている状況で、今後の未婚化・少子化がさらに心配される。

<文/ミクニシオリ>

【ミクニシオリ】
1992年生まれ・フリーライター。週刊誌などにアングラな性情報、最新出会い事情など寄稿。逆ナンや港区合コンの現場にも乗り込み、恋愛経験を活かしてtwitterで恋愛相談にも回答。カルチャーにも素養がある生粋のサブカル女子。Twitter:ライタ〜ミクニシオリ