『ウォーキング・デッド』ニーガンのスピンオフが生まれた理由とは?

写真拡大

大人気ドラマ『ウォーキング・デッド』に登場する悪役ニーガンを主人公にしたスピンオフ・コミックスが全米で7月1日(水)より発売されている。同作が生まれた経緯について、米Entertainment Weeklyのインタビューで原作者のロバート・カークマンが明かした。

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響で映画やドラマの製作が大打撃を受けたが、それはコミック業界も同じ。各ショップはロックダウンにより一時的に営業を停止したりイベントを中止したりしなければならなくなるなど、同業界に身を置く人々も経済的に大きなダメージを被っている。

そこで、ファンにコミックスを届けてくれているショップに何か貢献できないかという話になった際、カークマンは昨年7月に完結した『ウォーキング・デッド』コミックス版を甦らせたらどうかと提案されたという。「俺自身は気が進まなかったね。(コミックス版で画を担当する)チャーリー(・アドラード)と俺は原作の結末に満足していたし、完結からまだ1年しか経っていなかったからさ。でも、復活させるという考えが頭から消えなかった。そして、頭の中にはニーガンがまだいたんだ。アイツは光を浴びる日が来るのを待っていたんだよ」

結局カークマンはアドラードに話を持ちかけ、短編となる「Negan Lives(原題)」を制作。「俺たちは(新作に)満足しているし、みんなに楽しんでほしいね」と語っている。

カークマンとアドラードは「Negan Lives」を小売店に無料で提供していることから、同コミックスの売り上げはすべて店舗の利益となり、コミックショップを経済的に支援できる仕組みになっている。

原作コミックスが一足先に終了したのに対し、ドラマ版『ウォーキング・デッド』は今年シーズン11へ突入する。スピンオフ第2弾となる『The Walking Dead: World Beyond(原題)』は放送開始前にシーズン2の製作が決定し、シーズン1は米AMCにて年内の放送開始が予定されている。(海外ドラマNAVI)

Photo:

ドラマ版『ウォーキング・デッド』でニーガンを演じるジェフリー・ディーン・モーガン
(C)Gene Page/AMC